ニオベツ川南西面直登沢〜野塚岳(再訪) ノズカダケ 1353m (浦河町・広尾町)  ■Home
  2017年7月8日 晴れ メンバー3名 
  7:55野塚トンネル南口駐車場→8:55・c780三俣→(11:00-12:00)野塚岳→13:35・c780三俣→14:50野塚トンネル南口駐車場 登り3:05/下り2:50 休憩含む

去年の記録的な大雨の影響で十勝側の林道がほとんど不通となり、暫く日高の沢登りは厳しい状況である。 そんな訳で数少ない貴重な存在になった野塚岳を4年ぶりに再訪することにした。

札幌を4時前に出発、高速道路が6時まで通行止めのため一般道を走って3時間半でトンネルの駐車場に到着した。 朝から青空が広がって気温も高く絶好の沢日和だ、身支度して施設裏手から入渓する。 やはり日高だな〜と思わせる明るい渓相と清い水、上流には目指す野塚岳の源頭がばっちり見える。 初っ端冷たく感じた水もゴーロ歩きで火照った体に気持ち良く、あれよあれよと着いた三俣は少し荒れて手前に岩屑が溜まっていた。 下降する右俣の様子を確認し、右岸を巻いて滝上に出る。 そこからはグイグイと登りが続き、草付きにヨツバシオガマやエゾツツジ、キンバイをちら見しながら一気に標高を上げる。 そして直下の踏み跡を辿って静かなピークに到着した。

暑いかと思ったが心地よい風が吹き、春先に登ったトヨニ岳の奥にピリカヌプリが頭を出していた。 左奥の大きな無名峰が気になる。 みんな何処に行ったのかな〜、貸し切りの山頂で1時間程まったりする。

さて下降の1160mコルに向かう。 先程まで見えていた十勝岳はオムシャヌプリの陰になり、奥にこの界隈の主峰という感じの楽古岳が目立つ。 下降点まで明瞭な踏み跡を辿る途中、既に秋が始まっているのかミヤマリンドウがポツポツ咲いていた。

コルは風が通り抜け、日高の稜線というより爽やかな草原の趣きを感ずる。 笹を掴みながら急斜面を下ってゆくとやがて小さな沢形が現れ、続いて岩盤に水が染み出てくる。 小滝が幾つか出てくるがザイルを出す程でもなく淡々と三俣に合流した。 ここはアプローチの林道歩きも、沢登りに付き物の藪漕ぎもなく、 誰にでも優しく思いやりある山であることを再認識する。

<翌日の 白老川水系・大星沢右俣 はこちら>


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