野田追岳〜磐石岳 706m・496m(八雲町)  地図はこちら  ■Home
 2012年11月3日 曇り メンバー10名
9:35盤石トンネル→(12:00-12:20)野田追岳→13:545標高493m→(14:45-14:55)盤石岳→15:25盤石トンネル

野田追岳はたびたび氾濫することで知られる八雲町野田追川の源流域にある山で、 登山道はないが刈り分けられたばかりの国有林境界管理歩道から登れたというhymlの報告が興味を引いた。 そのうち雪を踏んでと思っていたがこのチャンス逃がすまじ! ついでに未踏の磐石岳まで縦走し秘湯盤石温泉とセットで訪ねてみることにした。

真っ暗で長〜い磐石岳トンネルもなかなか乙だった  新幹線測量の為と思われる新しい三角点(隋道上)   税金で刈り分けた路?何もここまで綺麗にしなくても
野田追とはアイヌ語で(ヌプ・タイ・ニ 野にある林)を意味し、 昔は野田追川を挟んで落部側が「野田追」、八雲町側が「野田生」だったが、 合併により野田追が→東野へ改称され一文字違いの野田生が残ったとややこしい。 札幌から中山峠を経由し、豊浦で高速に入ると2時間半で落部に到着する。 道道67号を進んで下の湯を過ぎ、落部と蕨野を結ぶ広域基幹林道に入ると 車がすれ違えないほど狭く真っ暗な磐石トンネルがあった。 ぞくぞくしながらこれを抜けるとなるほど林道左手に数m巾の刈り分け道があり、車を止め出発する。 この道を進んで程なく随所にピンクテープの下がる踏み跡がトドマツ林の斜面に延び、 ぐいぐい登ってあっけなく標高点493の尾根に至った。 ここには真新しい四等三角点が埋まり、 点名(隋道上)からちょうど新幹線の新磐石岳トンネルがこの辺りに出来ることと重なる。 おそらく登った踏み跡もこの時に付けられたのではと思われた。 さて尾根にはこれとは別に地図の破線通り見事な刈り分け道が延びている。 こちらは境界管理のため定期的に刈られたものでポコを巻くこともなくあまりの急坂に閉口する。 今年から登山を始めたばかりのフレッシュちゃんのお尻は泥だらけ、 やがて尾根は緩やかになりボリボリ採りながら彩られた景色の中を歩いた。

あまりに質素な野田追岳山頂と二等三角点(梯子沢)    笹と曇天で眺望恵まれず、小鉾岳と紋内岳を望む  こんな急斜面までよく綺麗に刈ったもんのだと感心する
600mを越えると曇り空ながら展望が得られ、左に駒ヶ岳そして鉄砲岳と乙部岳、 右に砂蘭部岳と横山の山塊が望まれた。 一本調子の尾根は思いのほか長く感じられたが漸く こんもりした山頂が見えてきた。 山頂の手前で蕨野からの刈り分け道が合流すると 植林の為と思われる新旧の刈り分け路が平行して紛らわしい。 そしてえっここが?という道の途中に二等三角点が埋まっていた。 笹に囲まれ眺望はいま一つ、棒切れがあるだけの質素な山頂である。 刈り分け道を登り切ると展望が少し開け、特異な岩峰の小鉾岳と隣の紋内岳が目立っていた。 さて再びアップダウンの尾根を戻ってこんどは磐石岳を目指すことにする。 493から南東に延びる立派な刈り分けをうっかり下ったメンバーが登り返して来る。 この刈り分け路を下ればトンネル入り口側の林道に出る筈でちょっと気になった。 磐石岳に続く尾根にコンパスを定め、藪漕ぎ覚悟で笹を分けると 何と古い刈り分けがトンネルの真上辺りまで延びていた。ラッキー! そこから送電線の鉄塔まで200m程笹藪を漕ぐとあとは磐石岳まで明瞭な踏み跡を辿る。 紅葉を愛でながら晩秋の稜線は心地よく、いかにも道南らしい静かな磐石岳に到着した。

質素で静かな磐石岳を(三等三角点)踏み満足する   磐石岳の尾根から見る野田追岳、送電線下を下る   貧血の人に良さげな泉質、温めの良いお湯だった
下山してから林道入り口にある秘湯盤石温泉に寄ってみる。 何故か一文字違いの「盤石温泉」の案内板と無人の小屋があり、 中には脱衣場と3人入れば一杯という感じの湯船にこんこんとお湯が満たされている。 ビール片手に一風呂浴びまったり至福の一時、そばを流れる小川に鮭が数匹上がっていた。 お世話になった落部のB山荘では二十数名集っての宴会となり、早々ダウンする。 翌日は好天に恵まれ雄鉾岳から西峰を再訪した。





















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