日勝ピーク〜ペケレベツ岳・BCスキー 1445m・1532m (日高町・清水町) 地図はこちら  ■Home
2012年3月中旬 晴れ後曇り メンバー6名
8:20日勝トンネル→(9:20-9:35)日勝ピーク→日勝南斜面→ペケレ北西尾根→(11:40-11:50)ペケレベツ岳→ペケレ北西斜面→12:50Co1160コル→日勝北斜面→13:50日勝トンネル

北海道の山スキーでパウダーを求めるなら概ね2月一杯、 ザラメで楽しくなるのは4月以降、 3月はハリズボ(モナカ)か下手すりゃアイスバーンだがたまに当たりもあるから面白い。 日勝峠エリアは短いアプローチで日高山脈の国境陵線に立つことができ、 標高がある分だけ最高の雪質を楽しむことができる。 今回は国道から見て主陵線の裏側になる日勝ピークの南斜面とペケレベツ岳の北西斜面を滑ってみるのが目的だが、 はたしてこの時期に当たりとでるか外れるか?せめて遠出した分の元だけでも取りたいなと思う。
          


高速道が開通し十勝清水ICを出て少し戻るような形で登山口の日勝トンネルに到着する。 家を出てから2時間あまりで出発できるとは札幌近郊の山にでも出かける感覚である。 日勝ピーク北斜面は昨日からの好天が裏目に出て既に斜面がズタズタだったが山頂では素晴らしい眺望に恵まれた。 ペケレベツ岳から芽室岳への日高山脈の連なりが目を引き、 ペンケヌーシ岳、チロロ岳、沙流岳の白いピークが眩しい。 更に熊見山に続くなだらかな北日高の山並み、二つの双珠別岳、狩振岳、トマム山、 大雪山十勝連峰と目を見張る展望が広がっていた。          
         
         
          さて日勝ピークでシールを外し南斜面の滑降に入るとする。 ガリガリのピークから潅木を抜けるとすぐ広大なハイマツ帯のオープンバーンが目に飛び込んできた。 何とも心地よさげな大斜面に大喜びして滑り始めると次々にメンバーが変な格好で転倒しだすではないか? 雪がパリパリのモナカでスキーが曲がらない止まらない、おもいっきり斜滑降とボーゲンで何とも勿体無い斜面になってしまった。
         
          折角の好斜面も南向きでサンクラストし大変だったが、 後半は疎林帯で雪が軟らかくようやくスキーが楽しなってきた。 幻想的なエゾマツ、トゾマツの巨木を滑り抜けると1359ピークからの沢に行き当たりCo1050付近で徒渉する。 そんな訳でこの日勝ピーク南斜面はたまたま条件が悪かったが新雪が降ったあと是非再訪したい斜面であった。
         
          再びシールを付け幅広い北西尾根からペケレベツ岳を目指した。 巨木の森は変わらないが嬉しいことに雪質が激変しふかふかで軽い! 斜面の向きが少し変わっただけでこうも違うものかと感心しながら滑降にちょうどいい斜度の斜面にジグを切った。 上部は雪が深くモンスターと化した針葉樹もちらほら見られ雰囲気は抜群である。
         
          東側に雪庇の張り出す陵線に出ると山頂は僅かである。 ガスで視界は悪いが東側の斜面もオープンで滑降可能と聞く、 国道から見る限り急な雪崩斜面にしか見えないがそのうち滑ってみたいものである。 残念ながらペケレベツ岳山頂からの展望は得られず天気は下り坂である。 シールを外して同じ陵線を少し戻り、満を持してお目当ての斜面に突っ込んだ。
         
          深からず浅からずスキーが自在に曲がり、あちこちから歓喜の声が漏れてくる。 ちょっと寂しいがもしかしたら今期最後のパウダーではないだろうか! 疎林に点在する無傷なオープン斜面に各々おもいっきりシュプールを刻んだ。
         
標高差にして約200mほどの滑降はあっと言う間に終わりなだらかになってしまった。 南斜面を滑った後だけに一層良く感じたのかも知れないがペケレ北西斜面は大当たりだった! 再びシールを付けて日勝ピークへ登り返し、最後は北斜面を滑ってトンネル駐車場へ戻った。 この界隈まだまだ良い穴場がありそうである。 展望よし!滑りよし!の日勝峠エリアに満足な一日でした。          


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