前天塩岳〜天塩岳〜西天塩岳 テシオダケ 1540m・1558m・1465m (士別市・滝ノ上町)  ■Home
2015年6月7日 曇り 6人
5:05ヒュッテ→8:00前天塩岳→8:55天塩岳→9:45西天塩岳→13:10ヒュッテ

大雪山の予定だったが林道が不通で未踏の西天塩岳に転向した。 この山は新道コースの八号目から西に延びる尾根上のポコで、 どんな山だったか記憶も定かでないが名前はガイドブックにも出てくるので割と古くから知られた存在かもしれない。 最近、地元の山岳会が刈り分けを付けているらしくちょっと気になっていました。 (写真は本峰から見る厳冬の西天塩岳)



長い林道を経てヒュッテに到着、貸し切りかと思ったら先週の山開き登山会が中止だったらしく結構な車がである。 それでも中はあずましく2階で先客グループ3名と一杯やりながら歓談、平均年齢を聞いてビックリするほど皆さん若い。 日暮と同時に寝る体制に入られたのでテラスへ移動して宴会を続けたがその後どうやって寝たか定かでない。 翌朝は3時に起こされ、みんな酒が残った状態で旧道を出発した。 天気は予想外の曇りで晴れる気配がなく、早々と撤退してくる登山者もいて先が思いやられた。 カッパを着て3人グループは分岐から本峰へ、我々は前天塩岳経由としたが次第に道が凍り、カンバやハイマツが樹氷になって冬に舞い戻った景色である。 特に風を遮る物が無い前天塩岳は手が悴む寒さで、咲き始めたキバナシャクナゲが凍って哀れである。 本峰では再び風に晒され標石が墓石みたいで寒々しく、すぐ西天塩岳に向かった。




西天塩岳の分岐から笹が刈り払われていたが切り口が飛び出して歩き難い。 すぐに雪渓が埋まってこれを登ってあっけなくピークかと思ったが、岩と灌木の中に踏み跡が延びていた。 更に雪渓とハイマツのニセピークを越えた小さなポコに山頂標識が付いていた。 遮る物が無く、晴れていれば展望が良さそうだが残念である。 帰りは分岐まであっと言う間で、途中休憩を入れて往復1時間だった。 新道コースはショウジョウバカマが盛りでお天気を信じた登山者が結構登ってくる。 連絡路の手前から雪渓で埋まった沢を下ってみたら良いネギが一杯で、さらにヤチブキが一面に咲き、最後はみずみずしいフキでザックが満載になる。 西天塩岳はまだ少し藪チックな所もあるが展望を確かめにまた来てもいいかなと思う。

<2012年の 天塩岳〜傘山 はこちら> 










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