ニセカウと比麻奈山の間にあるアンギラスの正式名は軍艦山でギザギザした尖がりが気になる山だ。
同じ名前は道内に三山(上川・新得・三石)あって山容としてはこの山が一番好きだが軍艦らしさ(山上が平らな地形)から云えば他の方が勝っている。
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4時に札幌を出て登山口に着くと快晴!車が2台止まっていた。
ぬかるむ道も次第に雪が出始め、凍った岩場で引き返した人もいたようだ。
大槍をトラバースすると右に通称アンギラスと呼ばれる軍艦山が見えてくる。
アンギラスとはゴジラの映画に出てくるややひ弱な感じの怪獣だが当時としては迫力物だったのだろう。
今日のメインですぐ取付きたいが曇が広がりそうなので先にニセカウに向かうとする。
山頂からは表大雪の眺めが良く、同行が嬉しそうに初ピークを踏んだ。
さて少し戻って軍艦山の踏み跡に分け入ると雪の上に昨日の踏み跡が・・ラッキーと思ったがすぐ引き返していた。
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コルまで結構な下りで登り返しが思いやられるが左に茅刈別川、右に荒井川の源頭が緑の絨毯の様で良い眺めだ。
コルを過ぎると岩が出始め、ハイマツの吊り尾根を辿る。
張り付いた雪が思いのほか硬くバイルが欲しいくらいだ。
振り返る大槍に惚れ惚れしながら、また近づく軍艦山にワクワクしながら双耳のピークに到着した。
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【軍艦山からニセカウと平山方面の眺め】
稜線の北端は切れてるがピークは意外に広く、暫し展望を楽しむ。
雲がみるみる広がって表大雪はすっかり隠れてしまったが東大雪や北大雪はギリギリセーフだった。
隣のピークからは吊り尾根の先に平山や有明山の眺めが良く、また遠くの山々も同定することができた。
つい10日前に軍艦山狙いで平山からニセカウをピストンしようとしたが瀑風で敗退しただけに残る吊り尾根が名残り惜しい。
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帰りがけ寄った大槍ピークから足元に荒々しい源頭と薄っすらガスる軍艦山を見やる。
僅か10mの差だが随分下に見えるのが不思議だ。
写真は再び青空が広がった大槍と小槍、下山するといい時間で車が一台だけになっていた。
上川の銭湯でさっぱりして帰宅する。
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<2018年 軍艦山 (新得町) はこちら>
<2015年 軍艦山 (新日高町) はこちら>
<2012年 芽刈別第三支川〜ニセイカウシュッペ山 はこちら>
<2012年 清川冬ルート〜ニセイカウシュッペ山 はこちら>