ニペソツ山 ニペソツヤマ (東大雪)2013m
99年6月 曇り 杉沢コース,登り3.45 下り3.10 歩行距離14.4km 標高差987m
登山口→(1.25)天狗のコル→(1.00)幌加温泉分岐→(0.15)前天狗→(1.05)山頂
登山口←(1.00)天狗のコル←(0.50)幌加温泉分岐 ← ← ← ← ← (1.20)山頂

「北海道夏山ガイド」の表紙を飾る東大雪の最高峰ニペソツ山は鋭角的な姿から誰もが登ってみたいと思う魅力的な山です。 深田久弥さんが日本100名山選定後にこの山に登り一旦決めてしまった100名山の中に繰り入れようとした話は有名です。 三国峠を下った三股は色とりどりのルピナスが盛りと咲き、 「ニペソツ山」の標識から車で林道を7.5kmほど走ると登山口で今夜はここにテント泊します。 車中泊の先客が何台かいてあと数台で一杯になりそうな駐車場です。 標高は既に1000mを超え日没と共に虫もいなくなって幸いと思いきや急に冷えてきました。 翌朝、バスで乗り付けた団体が4時半頃に登って行きました。 五月雨式に登山者が到着し、6時ちょうど出発します。 木橋を渡った後は展望のきかない樹林の中で暑くて汗が噴き出ます。 登山道は雪解け水でぬかるみ靴が泥だらけ、あいにくの曇り空ですが前天狗とすぐ後に天狗岳が見えます。 目指すニペソツの山頂はそのずっと後に隠れている筈だが何とか姿を見せて欲しいものです。 小天狗の大岩をへばり付いて通過する箇所があり足下は結構な崖で、手掛かりが子供にちょっと無理な高さにあるのが可愛そう。 先行していたツアーの一行がここで時間を食ってちょっとした渋滞になりました。 ここから天狗のコルと呼ばれひんやりした大きな雪渓を歩きます。 急登を凌いで前天狗を目指すと視界が開け一帯は広々としたガレ場に変わります。 ナキウサギの声に姿を期待しながらイワウメ・ミネズオウの群落が見事な眺めでした。 幌加温泉コースとの分岐の先に石を積んだケルンがあります。 ここが前天狗で一帯はゴツゴツした岩場が続き目印のマーキングを探しながら歩きます。 残雪と新緑のすばらしいコントラストを眺め足元には高山植物が咲いてとても楽しい山歩きです。 ニペソツの素晴らしい山容にはまだお目に掛かれませんが晴れ間を期待し先へ進みます。 途中の岩場で三脚を撤収中の方がいました。 夜中に登ってきて早朝のニペソツ山を狙ったそうですが思いの写真は撮れなかったそうです。 天狗平を過ぎて思いっきり下ったあとは山頂までの急登が待っています。 苦しい登りの途中にはキバナシャクナゲが至る所に咲き、始めて見るつくも草に慰められます。 岩礫を巻きながらようやく頂上に到着したが期待むなしく雲は切れませんでした。 山頂に溢れんばかりの登山者が登ってきて飽和状態です。 東側の崖にはロープが張ってあり覗くことはできません。 寒いので下山することに、また来ようと思います。

「イワウメ」・・・・・・・・・・・・・「ミネズオウ」・・・・・・・・・・・「チングルマ」

「エゾコザクラ」・・・・・・・・・「ツクモグサ」・・・・・・・・・・・「エゾノツガザクラ」

「エゾノキンバイ」・・・・・・「キバナシャクナゲ」



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