2013年12月1日 曇り時々晴れ 城岱牧場コース メンバー5名
8:50城岱スカイライン入口→9:20砕石場→10:30牧柵→(10:55-11:10)七飯岳→11:25岩場→13:00城岱スカイライン入口
函館に帰省の折にhyml函館のメンバー4名と七飯岳(アイヌ語でナムナイ・冷たい川の意)に同行する機会を得た。
帰省するその朝、「明日どこか登る予定はないですか?」と函館のsakagさんに急なメールだったが
自分の登ってない山を設定して頂き恐縮する。
ここへは十数年前にふと思い立って林道から登ろうとしたが結局道が分からず終いだったのを思い出す。
また子供の頃に家の近くから眺めた長い稜線は流石にその頃は横津岳と七飯岳の区別すら付かなかったが、
懐かしい古里の風景の一つになっていてとても楽しみである。
8時過ぎに市内で待ち合わせをして、七飯ICで降りたら登山口があまりにも近くて驚く。
またいつ出来たのか大沼の軍川に抜ける城岱スカイラインという立派な道路がこの山の中腹に延びていた。
林道口に先行者の車が一台止められ、林道から雪の尾根に続くツボ跡を追う。
すぐ大規模な砕石場の脇を通過、狭い土手の右下は20-30m落ちて休日にも拘わらず重機やダンプがはるか下でガタゴト音を立てていた。
意外に雪が多くひざ株程の深さだ、ほどなく単独の先行者に追い付きお礼を述べる。
砕石場の先には七飯岳の頂が結構遠く、振り返ると霞みがかる空の下に函館山が望まれた。
この尾根は潅木が煩くスキーに向かないが、牧柵を越えるとどこまでも真っ白な放牧地が広がってすこぶる開放的である。
時に股下までのラッセルに難儀するも青空の下に山頂がみるみる近づき、
「今日は駒ヶ岳が見えるかな〜?」の一言に俄然気が逸り出した。
牧場の西から真直ぐ延びてくるトレースがあり、おそらく城岱スカイラインを進んだ先から辿ってきたものと思われた。
その方が山頂まで距離が近いし春スキーも楽しめそうだがはたして冬もこの道が開いてるか定かでない。
山頂付近にはケーブルの引き込まれた廃屋があり、何処と無く牧場の延長という感じもするが何とか間に合った。
きりっとした山頂標識の裏手に秀麗な白い駒ケ岳が望まれ万々歳である。
傍に三角点も頭を出し、もし天気が良ければ青森の山々迄も見渡せるらしいがこれだけ眺望があれば言う事なしだ。
さてこのままピストンすると思ってたら岩を廻って帰ろうと言う?
反射板を過ぎると横津岳のレーダドームに日が差し込み、そしてばんだい号の慰霊碑が立つ斜面が望まれた。
やがてライオン岩と呼ばれる岩頭が雪の上にちょこんと飛び出していた。
急なルンゼを下降して振り返ると迫力ある大きな岩塔になって聳え、どうしてこんな岩塊がぽつんとあるのか不思議な感じがする。
再び函館市内を望みながら段々畑のような植林帯の中に延びる林道から戻った。
遮る物の無い牧場からは広々とした大野平野に間もなく開通する新幹線の高架が弧を描いて延びていた。
函館港を囲んで函館山と当別丸山が対峙し、ここにテントを張ったら夜景と沖に広がる漁火が綺麗だろうなと想像を掻き立てる。
下山して温泉に向かう4名と別れ、半日ながら充実した山行に満足して親類の家へ急いだ。