中尾沢西面沢〜中尾山〜〃南西面沢  1474m  (美瑛町)    ■Home
2015年9月5日 曇り 13名
7:30黄金沢林道790m→10:00藪漕ぎ1410m→(10:30-11:40)中尾山→12:55南西面沢1240m→14:25黄金沢林道 (休憩含)

週末は40年間登り続け、道内500m以上の全山を達成する児玉さんの記念山行が予定された。 そのメモリアルな山として本人が選定した中尾山は大雪山の黄金ケ原から続く尾根の一ポコと言う感じだが、 沢から簡単に登れてトムラウシ山の展望が良いらしい。 下山後に吹上温泉で行われる祝賀会もさることながらご無沙汰している藪山仲間との再会楽しみである。


前夜、美瑛町道の駅に着くと生憎の雨、軽く飲んで車中泊する。 翌朝、雨は上がったものの山に曇が掛かってすっきりしない中、車3台に分乗して現地に向かう。 林道の鍵を手配してくれたebaさんのお陰ですんなり終端まで入り、そこから辺別川に入渓する。 懸念した増水は一晩で収まったのか股下の渡渉で中尾沢との出合いとなる。 普段ならちょろちょろって感じの沢だが枝沢まで水で溢れ、小滝や小さな滑がキラキラして綺麗だ。 たまに古いピンクテープを散見しながらペース良く登ってゆくと1220mで水が涸れ、1300mの二股はLの指示で山頂に近い右を取る。 尚も沢筋が続き、じき笹藪に覆われたがネマガリで無かったのは幸いだ。 そして50mも藪を漕ぐと山頂稜線で、さすが1500近くの山々を制覇した勘は確かである。 小高いピークは目前で笹と鋸目の入ったハイマツを分け呆気なく山頂人となった。


一番最後の児玉さんをみんなのアーチで迎える。 その顔は偉業を成し遂げた達成感で満面の笑みだが三角点を両手に今にも泣き出しそうである。 初めはガスで真っ白だったがみるみる雲が上がり、瞬く間に扇沼山から三川台の稜線が見えてきた。 こりゃ良いぞと狭い山頂で一時間以上粘るが次々に雲が押し寄せ、寒くて限界である。 帰りは辿った頂陵から南西面沢を下る予定だが沢に出るまでハイマツと笹のトラバースが大変で、登りと変わらぬ時間で下山する。 白銀荘の祝賀会には20名程が集い、各々が氏とのエピソードを語り合い大いに盛り上がった。

          

「中尾山からの展望」どんどん雲が上がってトムラウシ山の展望を期待したがこれ以上は無理と諦める。 それでも扇沼山や兜岩、色付き始めた黄金ケ原が見えて嬉しい。 何時の間にか黄金ケ原に名前の変わった「銀杏ケ原」にはイワイチョウが群生しこれからの季節はイチョウの様に一面が黄色で彩られるとか、 いつの日か歩いてみたい草原である。 下からクワウンナイ川の川音が聞こえ、正面奥に垂れる大滝が気になりメンバーの地図を覗き込むと支流のカウン沢だった。 頭を下にしながら懸垂したあの大滝が見えるとは思わず、急に懐かしさで一杯になった。          







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