久々の好天が予想される週末に中岳経由で無意根山へ登ってみることにした。
1台を薄別登山口にデポしもう1台を無意根大橋のパーキングに置いて林道を出発する。
ゲートにはスノーモービルの進入を禁止する看板もあったが跡を見ればどうやら効果は薄いようである。
まずは1時間程歩いて送電線を2本越え更にしばらく行くと分岐で右と左に分かれていた。
右の林道をずっと進めば白水川を越えやがて薄別へ至る、無意根山からの帰りに使う林道である。
中岳へは右を詰めた方が素直に登れそうだが1時間半の林道歩きに飽きてしまい左の林道から早々と尾根に取り付いた。
登り始めはやや入り組んだ感じの小尾根だが直ぐに広い尾根に変わり右前方に真っ白な無意根山が見えてくる。
静かな疎林で雰囲気の良い所だが何せ国道から中岳まで10kmもあり気軽に来れないのが難点である。
白い稜線の一部にポツンと乳首のような中岳の岩頭が見えてるがなかなか近くならずその距離を実感する。
立ち木のないだっだ広い斜面を登って漸く岩頭に辿り着くと風が寒く岩陰に隠れ一休みする。
そう言えばまだこの岩の上に登ったことが無いのを思い出しステップを刻んでみると意外にも上は平坦で拍子抜けするが眺望は良かった。
さてコルまで広大な斜面をシールを外して下った後は無意根山山頂まで最後の一登りが待っている。
尾根の左に回りこみハイ松の飛び出た斜面をジグを切って登り切るとピッタンコ山頂で何と懐かしいAさんにばったりお会いする。
一人で元山に戻るAさんと別れ山頂から稜線を200m程の処で今冬遭難したTさんにお線香をあげた。
まだまだ一緒に山に行きたい人だった。
悪条件が重なったとは言えどうしてこんな場所でと思うと残念でならない。
稜線の1350mからテラス尾根へ下るとクリーミーで今時期にしては十分な雪質だった。
シャンツェの北寄りを滑降し小屋を見ずして大蛇ケ原に出ると数人のパーティーが先を下っておりトレースのお陰で林道が良く滑った。