無意根山 薄別コース・スキー 1464m (道央)  地図はこちら  ■Home   白水沢のページはこちら
2007年1月下旬 5人 総時間 一日目4:40/二日目4:15(休憩含)
一日目 林道口9:30→宝来小屋12:15→無意根尻小屋14:10 
二日目 無意根尻小屋7:43→山頂9:45→無意根尻小屋(10:45-11:56)→宝来小屋12:35→林道口13:10

ようやく着いた宝来小屋、例年より雪少ない     大蛇が原から雪を羽織ったエゾ松を抜ける      上から見ると洒落れた感じの山小屋「Muine」

冬の無意根山は元山からの日帰りは何度かあるが薄別から登るのは今回が初めてである。 長い林道のラッセルを敬遠していたがSさんからお誘いで参加する。 山もさることながら無意根尻小屋に泊りストーブを囲んで語らうのもまた楽しみである。 メンバーの中で一番遠い中川町のHさんは既に林道口で待っていた。 荷を分担し身支度していると後から来た二人が先行しそのトレースを拝借する。 くねくね曲がった林道を効率よくショートカットしてかなりの経験者とお見受けした。 宝来沼付近でラッセルを交代し2時間45分で宝来小屋に到着する。 3時間もあれば無意根尻小屋に着くだろうと思っていたが少し甘かった。 二人組は林道を行けるとこまでと言って何処かへ消え、彼等と別れ山に入る。 今年は暖冬小雪だがこの山は雪がたっぷりありラッセルでペースがガクンと落ちる。 沢形を左に意識しほぼ夏道に沿いに登るが標高950m過ぎで沢を渡る辺りが若干判り難い。 地図を出してる間にこのルート十数回目と言うHさんが先に進んで行く。 冬の「大蛇が原」は何とも言えぬ趣があり、ここを抜けた先で「小屋だよー」の声にようやく着いたかと安堵する。 まず外にあるトイレを除雪し薪ストーブに火をつけて暖まる。 鍋の支度をしながらビールに始まり我が家ではご相伴にあずかれない名酒が並んだ。 日のある内から酔いが回り結局何時に寝たのか定かでない。

     
滑りが楽しみシャンツェ側壁を登る(haraさん撮影)       平坦な台地を抜けていよいよ稜線へ      広いテラスに各自、思い思いのシュプールを残す

翌日は名産の音威子府ソバを腹一杯ご馳走になって小屋を出る。 雪の上に生きた蝶がいる。暖冬といえまだ厳寒の1月だよ早すぎる。 昆虫に詳しいHさんいわく「小屋で孵化したものが外に出たのでは?」 なるほどと思ったがたった一日で卵から蝶になるのだろうか? 天気が良く長尾山から続く稜線が朝日に照らされ登頂意欲が湧いてくる。 南尾根を登りながら小屋を振り返るとまるで童話にでも出てくるようで可愛いらしい。 ラッセルを交代しながら急な疎林を登って尾根に出ると快適な「シャンツェ」と呼ばれる斜面が広がっていた。 これを登ると吹雪いたら右も左も分らなくなりそうな台地の先に壁のような稜線が立っている。 今まで無風だったが吹き晒しのせいか急に風が強くなった。 お〜でかい、近づくと壁に見えた斜面は「テラス」と呼ばれる立木一つ無いオープンバーンだった。 雪庇を警戒し右から登って稜線に出ると風が一段と強くガスで眺望は無い。 一応ピークを目指しダラダラと稜線を歩いてケルンで引き帰す。 シールを外しSさんが先陣を切ると規則的なターンで見る見る小さくなってゆく。 我もその気になって突っ込み、雪まみれで歓喜の雄叫びを揚げる。 期待通リの斜面に誰もが満足だった。 小屋に戻ると小屋管の学生さんが来て先に下山して行った。 流石に学生さんが下ったルートは登り返しが少ない。 林道はよく滑った。



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98年9月 晴:曇
登山口→(0.55)山小屋→(0.35)コース分岐→(0.30)山頂→(0.50)山小屋→(0.45)登山口



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中山峠を走ると遅くまで残雪を抱いた大きな山を目にすることがある。 白いなだらかな山容は札幌市内からも良く目立ち四季を通して楽しめる山である。 今朝は久々に気持ちの良い青空が広がり急いで出発する。 林道口から宝来登山口まで1時間以上の林道歩きを覚悟したがゲートが開放され宝来小屋まで車が使えた。 数日前の雨で登山道はドロドロにぬかり水溜まりに巨大な水芭蕉が美味しそうな色つやをしていた。 大蛇が原(おろちがはら)湿地に出る。何ともおどろおどろしい名前を付けたものだが道は田んぼ状態で長靴がほしくらいだ。 少し行くと無意根尻山小屋で中に入って美味しい水を頂く。 小屋から踏み跡を辿るとまたもや水溜まり?小屋の脇に道があったのを見逃した。 やがて道は九十九折りとなり堪らず息が上る。 視界が開け無意根頂上は生憎ガスがかかったままだが後ろには札幌岳が見える。。 笹の被った足元は雨でえぐれ歩き難い上に油断するとツルットといきそうだ。 元山コースと合流しハイ松の道を辿ると頂上で次々と雲が押し寄せてくる。 この日は元山コースからの登山者のみ、旨そうなラーメンを横目にあ〜腹が鳴る。