2010年2月下旬 晴れ メンバー5名
7:15林道→(7:55-8:10)山頂→8:35国道 (休憩含)
モラップとはアイヌ語で「小さい・低い・緩い」を意味し、
一般的にモーラップ山が正しいと思うが地図には短くモラップ山と記されている。
湖畔沿いに並ぶ小さな二つの山が支笏湖に浮かぶ様は昭和30年代のTV番組「ひょっこりひょうたん島」を思い出させる。
こぶの頭はキムンモラップ山で「野鳥の森」として遊歩道が整備され、
お腹に当たるこの山には道が無く藪を分けるか雪を踏んでしか登れない。
近場でいつでも登れるという気安さから後回しになっていたが絶好のローケーションに位置し展望が期待される。
懐かしいひょっこりひょうたん島を思い出す 潅木が覆って僅かにゲレンデの面影を残すのみだ モラップ山の山頂からは望外の眺望が得られた
週間予報が見事に外れ今日は日焼けを心配する程の天気になりそうだ。
支笏湖に向う車の中でモラップ山のスキー場はいつ頃まであったか?が話題となり
「10年以上前、いや20年になるだろう」だいたい妥当な線に思われた。
林道には30cmほどの雪が今朝の寒さでバリバリに固まっていたがRV車2台で砕氷船のように進み予定地へ止めた。
モラップ山は丘のように低く何処からでも登れそうである。
スノーシューで出発するとゲレンデの面影を残した雑木林の中にピンクテープが垂れていた。
尾根はそれなりに急だが直線的にぐいぐい登れ、煩い潅木もそれほど気にならない。
ただ後方の支笏湖が山頂近くまで木に邪魔されてるのが残念だった。
広く平坦な山頂部には大きな木が残されてなかなか雰囲気が良い。
三角点のある東端まで来ても展望は変わらで、戻りかけたところ「こっち・こっち」と声がした。
南端からは開けた斜面越しに真っ白な樽前山と風不死岳、そしてモーラップキャンプ場と支笏湖の展望が素晴らしい。
危うくこの展望を見ずして下山するところだった。
展望に気を良くしてCさんと二人で南斜面を下ってみると足がずぼずぼ抜かり、
それをあざ笑うかの如く鹿の群れが悠然と移動して行った。
<本日の二山目 加車山 はこちら>