モイチャン滝・屏風の滝・錦糸の滝〜恵庭渓谷滝巡り (恵庭市)  ■Home
2016年7月10日 曇りのち雨 5名 
8:05林道→8:40錦糸の滝→9:00モイチャン滝→10:00屏風の滝→11:00林道
発寒川で沢入門の予定だったが雨予報で中止、その代替として恵庭渓谷の滝巡りを予定した。 モイチャン滝は漁川支流のモイチャン川に掛かる滝で、地形図にあるユニークな名前(アイヌ語でモ・イチャン 静かな小さな・鮭鱒の産卵場)が気になる。


恵庭岳公園線の木精橋で待ち合わせ林道ゲートを出発する。 分岐に「茂一安林道」の看板、ソバ屋みたいな名前だと思ったらモイチャンを漢字に当てたものだと分かって一同爆笑する。 林道の両岸は見上げる高さの断崖で、数十m下のモイチャン川は木が茂って川底が見えない。 ザイルを担いで来たがはたして上手く下れるだろうかと思いながら予定した沢形を過ぎると藪の中に薄っすら踏み跡が付いていた。 笹を掴みながら急斜面を下って水量そこそこのモイチャン川に入渓、前方に白い滝が見え隠れするが先に「錦糸の滝」がある左股に向かう。 すぐさま落差40m程の滝が目に入り、滝下へと急ぐ。 岩全体がしっとり濡れ、はるか上から水がサラサラ落ちる静かな滝である。 右岸を少し登ってみると高さもさることながら横幅が大きく、流れ落ちる水が全て岩屑に吸い込まれていた。 滝の名前から紅葉の時期はさぞ美しいだろうと想像する。


      
        本流に戻って程なく両岸高い渓谷のどんずまりに「モイチャン滝」が立ち塞がっていた。 高さ25mくらい、川幅一杯に水を落下させる見事な滝である。 ここも滝壺がなく、およそ魚のいそうな雰囲気ではないが実質的な魚留の滝なのだろう。 水飛沫と風でじっと眺めているだけで寒くなってくる。 折角なのでカッパを着て水に打たれてみたが首の細い人なら滝の直瀑は避けた方が無難かも知れない。 少し汗ばんだ体をスッキリさせて次の屏風の滝に向かうとする。 滝の右岸を高巻いた記録があったのでルートを探るが岩壁が高く、残置など見当たらなかった。 再び斜面を登り返して林道を進むとはるか下にモイチャン滝が垣間見え、適当な急斜面を下降して滝上に出る。 つるつるした川床にザイルを延ばして滝口から恐る恐る身をせり出すとなかなか良い景色が広がっていた。


モイチャン滝から屏風の滝まで滑が続き、左岸の小滝にはミニ社台滝を思わせる丸い穴が開いていた。 そして高さ十数mの「屏風の滝」に到着、レースのドレスをまとった美しい滝でやはり訪れるなら紅葉が外せない感じである。 滝の右側に大きな穴が、何でこんな造形になるのか不思議である。 昼まで持つかと思ったがポツポツきたと思ったら本降りの雨になり、ずぶ濡れで車に戻った。 恵庭渓谷にはラルマナイの滝など観光地化した滝が幾つかあるがやはり人の来ない滝は面白味が違う。 ここはザイルも要らず3時間もあれば足りるのでちょっとした時間にお勧めである。






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