金山・軽川・宮ノ沢  カナヤマ・カルガワ・ミヤノサワ (札幌市)   ■Home
  2018年3月4日 小雨のち曇り スキー&スノーシュー

一昨日の重い雪に加え、朝から小雨で予定した山は中止したものの少し待てば止む予報である。 こんな日に丁度よさそうな札幌150山を幾つか巡ることにした。

【金山】444m 手稲スキー場ルート スキー 登り0:35/下り0:30
       10:35駐車場→(11:10-11:20)金山→11:50駐車場

雨雲レーダーを見て家を出たがポツポツ雨が止まず駐車場で待機する。 金山に向かうゲレンデは既に廃止され、隣のキッズゲレンデでは雨の中を小さな子供等がスキーの練習をしていた。 元気な子ども達に背中を押されて出発すると雨が上がり、薄っすら青みを増す空に気を良くしながら登ってゆく。 やがて後方に手稲峰が見え、そしてリフト降り場で手稲山の登山道に交差すると今朝と思われるスノーシューの跡が延びていた。

このトレースどうやら目的が同じみたいだ。 所々に色褪せたピンテを見ながら広尾根を辿ると雑木に囲まれたぱっとしない山頂で、トレースはその少し先で引き返していた。 展望は木の間に手稲の街並みと石狩湾が垣間見えるだけ、こんな山に来る物好きも居るんだと少し近親感が湧いた。



【軽川】119m 手稲山自然歩道ルート スノーシュー 登り0:10/下り0:05
       12:20ゲート→(12:30-12:35)軽川→12:40ゲート

軽川流域は手稲発祥の地で手稲駅も昔は軽川駅と呼ばれていた。 そんな由緒ある名前の三角点だが正直なところ札幌50山の丸山みたいな山で今一つモチベーションが上がらない。 手稲本町からスキー場に通じる道は冬期閉鎖でゲートの脇から遊歩道が延びていた。 スキーを履くまでもなく、長靴にスノーシューでツボ跡を辿ると割とすっきりした植林の高みに呆気なくピンテを見付ける。 三角点の再測量で使ったと思われる杭の周辺は木が伐採され、林の中から手稲の街並みを透かし見る。 下山すると仲の良さそうな老夫婦が散歩中で、手稲って良いねって感じだった。




【宮ノ沢】311m 南東尾根ルート スノーシュー 登り0:55/下り0:30
        12:55除雪端→(13:50-14:05)宮ノ沢→14:35除雪端

宮ノ沢は手稲山から東に延びる尾根上の三角点で鉄塔近くの白いポコが目指す山である。 直下の岩峰がアクセントを添えてピリ辛そうだがそれはさておき住宅地からの出発で車の止め場所が気掛かりだ。

角地に路駐したが何となく人目が気になって落ち着かず、そっと雪壁を越えて奥の雑木林へと急いだ。 そんな訳で東尾根に取付く積りが成り行きで南東尾根を登る。 誰かのトレースかと思ったらシカの足跡で、それを見掛けなくなるといよいよ傾斜がきつくなる。 木が生えているとはいえ雪崩を警戒し、岩を交わして登り切ると山頂だった。

赤布が結ばれた三角点の周囲は低木が生い茂り、また数十m先の丸いポコにもピンテが結ばれているがどちらも木が展望を遮っていた。 刈り分けられた送電線なら眺めが良いはずと奥に進んでみる。

【送電線の下から】小さな雪庇の淵を辿ると視界が一気に開け、札幌北西部の街並みが手に取る近さに広がっていた。 何だか今日の低山巡りが報われたようで嬉しい。 送電線の刈り分けはここからでも登り下りできそうな斜度だった。

【白い岩塔の上から】三角点まで戻り、岩塔からの展望を確かめてみる。 木を掴んで身を乗り出すと先程の展望に加えて札幌中心部の街並や、藻岩山〜盤渓山〜砥石山など良い眺めが広がっていた。 晴れていれば暑寒別連峰や樺戸山地の眺めも良さそうだ、ちっぽけな山だが思わぬ展望に満足する。


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