三国内山は雷電山の南に派生する尾根にある1000mに満たない三等三角点の山である。
パンケ目国内川とオサツナイ川に挟まれる小さなピークだがなかなかどうして上里の道路から立派な山容を呈していた。
煩い潅木を予想したがまあこれならましな方だろう 登るに従い尾根が開ける、後ろは蘭越幌別岳 ・688のポコを巻く(帰りの風景)、三国内山と雷電岳
HYMLの仲間と近頃よく話題に上る三国内山へ出かけた。
初めての山は楽しいものだが気兼ねの要らぬメンバーとわいわい登るのもまた楽しいものだ。
今回も久々の方や初めての方など大所帯だった。
「堤の沢」に沿った道路の終端がスタートで除雪の邪魔にならぬよう車を止める。
Gさんが民家に断りを入れに寄ったが不在だった。
お勧めは左岸の尾根らしいが今回は右岸から登ると言うのでそれに従う。
どちらも距離は知れてるがこちらの方が木が煩いとか。
民家の脇から林道を進むと昨日の嵐で小枝が散乱している。
今日は青空だが雲の動きが早く稜線は相当の風がありそうだ。
さて適所から沢を渡って尾根に取り付くと地図にない林道が現れる。
綺麗に枝打ちされた杉の植林を過ぎるとカンバの疎林となりこれなら快適に滑ってこれそうである。
緩斜面ゆえ雪が深い時は大変そうだが山頂直下の好斜面を上手く滑れば沢沿いでも登り返しなく戻れそうな気がした。
山頂から964ポコ越しに見える雷電岳がとても近い 山頂端から目国内岳とニセコの山々・羊蹄山を望む 快適そうな斜面だがこの日は腐れ雪でたじたじ・・
右に目国内岳の頂きが見え、振り返ると蘭越や黒松内の低山が並んでいる。
その中で目に留まる山をSさんに尋ねると「幌別岳」とのことだった。
あれが幌別岳か!一度遡行したい沢があって名前はよく知っていたが初めて目にする山の形はなかなかだった。
・688のポコを巻くと広い尾根と合流してのっぺりした地形になる。
広く緩やかな尾根は風に叩かれて硬い雪面となり登るにつれ大きな雷電山の山容が現れる。
870mでスキーをデポしツボで登ると山頂はあっと言う間で、悲しいかな三国内山は雷電山支尾根の一ポコに変わっていた。
下りも同じルートを辿ったが雪が腐ってスキーが曲がらないわブレーキが掛かるわ散々だった。
次は雪のいい時に右のルートから再訪してみたいと思う。