メップ岳 利別目名川本流〜目名川一の沢(道南/狩場山塊) 1147.0m  ■Home
2004年7月下旬 曇り 登り4:40 下り4:50 メンバー4名
330m二股5:55→20m滝7:00→c560二股8:00→メップ岳(10:35-11:55)→330m二股4:50(休憩含)

 目名川一番の大滝が現れる迫力があった       近づくと2段の滝で乾いた岩と草付きを直登      チムニー状の滝を直登

道南のせたな町と今金町の境界にあるメップ岳を日帰りで楽しんだ。 この沢は会の古い遡行記録を見ると例年のように登られていたが最近はなかなか機会を得なかった。 記録の中には間違って真駒内川に下り林道を走るトラックに拾われたものや 真っ暗になった目名川一の沢を下って帰ってきた笑い話もある。 一度行ってみたいと思ってるといつものように急に話がトントンと決まりMYMLの4名(I村、K城、H川、Y内)で出掛けることになった。 札幌南区のAPホテルに未明集合しY車に乗り合わせ現地へ向った。 以前カスベ岳に来てるからすんなり林道へ行けると思ったが少し道に迷った。 ゲートに車を止め35分歩いて330m二股に到着する。 目名川一の沢に延びる林道と別れ目印のピンクテープを川面の枝に結んで入渓した。 小さな滑床が出る他は何てことない沢を1時間ほど歩くと440m二股でここから高さのある滝が続いた。 二つの滝を高巻くと2段か3段になった20mは優にある大岸壁の滝が現れた。 Y内、K城がフリーで1段目右岸の乾いた岩を直登すると上段はさほど難しくなかった。 下を見れば結構な高さがあるので潅木で支点をとり後続にザイルを垂らそうとしたが1本では足りず2本連結した。 入渓から2時間で560mの二股を過ぎ直ぐ上で610mの二股を過ぎると10mチムニー状の滝で水を浴びて一人づつ抜けた。 濡れるのはしょうがないとしてもこの滝が今回の遡行で一番面白い。 これを過ぎしょぼい滝を幾つか越えるとガス中となりお花が咲く源頭からネマガリ竹に突入する。 幸い藪も手加減してくれ30分かからず山頂に着いたが何も見えなかった。 ラーメンなど食べて腹ごしらえし1時間以上ものんびりする。 下りも完全なガス中でコンパスとK城さんのGPSが頼りになった。 ネマガリ竹の尾根を暫く西に向うが下手に妥協して下れば登った本流か反対側の真駒内川に行く心配がある。 ガスが切れ始め急な斜面をスリップしながら下ると目名川一の沢がチョロチョロ流れ出す。 10m-20mの滝には捨縄がぶら下り何れも懸垂で降りる。 林道を歩き車に戻ったのは17時を過ぎていた。 メンバー構成によっては時間が掛かり日帰りなら油断の出来ない沢である。
     
 源頭からはガスで熊避けの雄叫びを上げる       下りの目名川一の沢は懸垂の連続だった       何れの滝も高さがありザイル一杯で着地する

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