雌阿寒岳 (野中温泉〜山頂往復) 1499m アイゼン・ピッケル(足寄町・釧路市) 地図はこちら  ■Home
2011年4月中旬 曇り メンバー6名
7:25野中温泉710m→9:40雌阿寒岳→11:10野中温泉

深田百名山の阿寒岳とは雄阿寒岳を含んだものと思っていたが一般的に雌阿寒岳を指すようである。 道内に9カ所ある百名山のうち何となく最後まで残っていたのがこの山で、去年の3月何処かのついでに登ったところ強風で敢え無く敗退した。 山は積極的に望まねば歓迎してくれないと反省しておきながら今回も似たような天気で何だか心を見透かされた様な気がする。
          



低気圧の通過で朝は小雨が降っていたが野中温泉が近づくとフロントガラス越しにすっきりした山容が望まれた。 車道を少し戻った登山口から樹林帯に入ると去年は雪にズボズボ埋まって難儀したが一月遅れの今回は踏み固められ快調である。 ただ時々散見されるポニーと犬の糞には気を付けねばならない。 どんよりした空からちらほら雪が舞い静かである。 登り始めから急坂で三合目を過ぎると正面に雌阿寒岳の岩肌が見えてきた。 早々とアイゼンを履き雪に埋まった沢を渡ってハイマツの中のゴロゴロした岩礫とも雪道ともつかない登山路を登る。 振り返ると広い裾野の脇に白いオンネトーが見えていた。          
          



トレースを外すとたちまちズッポするが次第に雪が締まってくる。 大岩を越え息を整えながら急な斜面に登高を重ねるとやがて緩やかな先におぼろげな火口縁が見えてきた。 埋まったロープと鉄杭がありどうやら火口壁に達したようである。 外輪は雪が飛んで歩き易く、火口を覗けそうな崖っ淵から強烈な風が吹き上がっている。 やがて凍て付いた台座に味気ない標柱が立つ山頂に到着、 百名山の展望もここまでガスれば諦めもつくというものだ。 集合写真を撮り、氷の粒に頬を打たれながら逃げるように山頂を後にした。 そんな訳で阿寒富士にも寄れず不完全燃焼の感だが仕方ない。 次は冬の雄阿寒岳に登ってみたいが剣ヶ峰も気になる。 その前にオンネトーか阿寒湖ルートから夏の景観を見るのが先か。 なかなか課題の減らない阿寒の山だった。          



< 2010年3月中旬の雌阿寒岳 ツボ(アイゼン・ピッケル) 曇り後晴れ 1150mで撤退 (青ルート下山) >
         
          9時20分 犬に見送られ野中温泉の駐車場を出発、樹林の中は明るく穏やかでどうにか雨に当たらず済みそうだ。
         
登り始めの急坂でズボズボ埋まり消耗戦を強いられる。 三合目を過ぎると正面に雌阿寒岳の岩肌が見えてきた。
         
         
          11時、c1150mで暫し待機、強風でこれ以上の登高を諦めカリカリの急斜面を下る。 裾野の端に白く見えるのはオンネトーだった。
         
標高999m点より偵察がてらそのまま沢を下降してみる。 たまに倒木も邪魔するが概ねスキーが使えそうだった。
         
         
          ところが数m〜10m位の滝が何箇所も出てきてスキーどころでない。 この山にはスキーに適したルートがあるのだろうか?
         
折角来た雌阿寒岳に呆気なく振られるとは・・・
国道をテクテク戻るといつのまにか青空が広がっていた。
         


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