阿部山〜峯越〜迷沢山  (山スキー)  703m〜859m〜1005m (札幌市)  ■Home
2015年1月31日 晴れ メンバー2名 6:15平和の滝→7:50阿部山→9:05峯越→(10:40-11:10)迷沢山→12:15平和の滝

低気圧の接近で週末は二週連続の荒れ予報、それでも午前中は天気が持ちそうなので近間の迷沢山を予定した。 阿部山の上に未踏の三角点(峯越)があるのでいつもより早出して平和の滝から周回してみようと思う。
          


日の出前でまだ暗い平和の滝に到着、数日前の雨でガチガチに凍った林道を出発する。 SBはしっかりしているものの薄暗い発寒川の徒渉がちょっと不気味だった。 尾根に取り付いて作業道を登ってゆくと一級国道並みの踏み跡に合流して驚く。 阿部山は十数年前には登る人などいなかったがスノーハイキングで人気の山になっていた。 スキーのトレースは流石に見当たらないがやや木が混んでいるものの不快と言う程でもない。 空が明るくなって冬木立の中に札幌の街が見え隠れし、 小さな雪庇の上から藻岩山やポコポコした三角山、円山などの眺めが良かった。          
          


阿部山から先の広い尾根にも僅かにツボの跡が続いていた。 締まった雪の上にさらっと新雪が載ってとても綺麗だ、山桜の木が多く、次いで立ち枯れした木が目立ってくる。 ここからの百松沢山はあまりにずんぐりして後ろに烏帽子と百松南峰が出てきて漸く納得できる山容になる。 それにしても穏やかだ、予報が外れたようでいっそ百松から縦走すれば良かったと悔やむ。          

          

百松からの稜線ポコに出ると木の無い開けた斜面が広がっている。 振り返ると札幌市内を一望、手稲山と西峰の眺めが実に素晴らしい。 ここにテントを張ったらさぞ夜景が綺麗だろうな〜、立ち止まって景色を眺める回数が多くなる。
         
          

稜線のすぐ先に峯越の白いポコ(写真中央)が見えてくる。 左に定天とヒクタ峰が朝陽を受け、右には樺戸連山と海が望まれた。 これほど展望に恵まれるとは思わず久々の稜線歩きが楽しい。
         
          


峯越は質素なポコでピンクテープを木の枝に結び写真に収める。 ここからはツボの跡も無く、青空の下に真っ白な雪景色を堪能する。 このすぐ先に鉄塔の建つポコがあり、迷沢山の新送電線ルートになっている。 広々とした魅力的な斜面だがモービルの走った跡がいっぱい・・・と思ったら電線に着雪した雪が落ちた跡だった。          

          


旧送電線のポコが近づくと迷沢山のなだらかな丸い頂が見え、漸くいつものルートに乗る。 ここへは十数回来ているが・936下のトラバースは視界が悪いとルート取りが難しい。 スノーシューで自在に歩いた先行者の跡があったが今日は見通しがバッチリ効いて納得出来るトレースを刻めた。          

          


約4時間半で山頂に到着、途中でスノーシューの2名と擦れ違い、後からスキーの単独者がやってきた。 荒れ予報だったが起きたら天気が良いので慌てて来たのだろうか? この山は近いのが取柄で手軽に来れて良い。北風が寒く風下で一休みする。 定天の眺めがすこぶる良く、奥に薄っすら雲の掛かる無意根山が見える。 やはりこんな日は低山に限る、余市岳など高い山は雲に隠れたままだった。          


          

山頂からの眺めもこの日はやはり手稲山が一番だった。 左奥に石狩の海と白い暑寒の山々が望まれる。 「それにしても気象庁しっかりせい!」と言いたくなるほど穏やかだ。 百松からの稜線に峯越を探すがいまひとつ決め手に欠く山並みである。
         
          


雪は送電線まで良かったがあとはどんどん重くなって閉口、後半は斜滑降の連続で下山する。 西野で半身揚げ買って帰宅、半ば諦めに近い予報だっただけに儲けた一日だった。 スキーでのんびり6時間、天気の良い日にお勧めのコースである。          




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