増毛山道(幌〜浜益御殿〜雄冬山〜岩尾)  1039m・1198m  (石狩市・増毛町)   ■Home
  2017年6月11日 曇り時々晴れ メンバー5名 増毛山道(幌〜岩尾)コース
  8:10幌起点→(10:15-10:35)浜益御殿→12:25雄冬山直下1070m→(13:00-13:15)雄冬山→15:10岩尾分岐→17:10岩尾起点 20km 9時間 休憩含む

週末毎にぱっとしない天気が続きタケノコ採りでもと思うが去年全線復元した増毛山道が気になる。 増毛山道は安政4年、今から160年前に交通の難所とされた増毛〜雄冬間を迂回すべく開削された道だがその険しさから昭和初期には廃道化したようだ。 幌から別苅まで全長28km、復元された幌起点からでも20数kmあるので今回は中間の岩尾に抜けることにした。

待ち合わせの石狩は結構な雨だったが雨雲レーダーを信じて増毛に向かった。 どうせなら山道を一気に別苅まで歩きたいが何時間掛かるか見当も付かないので取り敢えず雨の上がった岩尾温泉に車をデポする。 未練たらしく別苅から岩尾までバスを使う手もあるなと時刻表を見たら朝一本あるだけだった。 幌神社から左の林道を進むとタケノコ採りの車が結構入って、狭い道を下ってくる車と出くわす度にひやひやする。 大阪山を回り込んだ先のゲートを過ぎ、分岐を右に入ってすぐ山道が目に留まった。 幌神社に下る道は見当たらず、身支度して広く刈られた山道を出発する。 道脇はまさに雨後の筍状態で自滅行為と分かりながらも瞬く間にザックが膨らんでしまった。

山道の途中に設置された明治時代の水準点を確認し、2時間程で浜益御殿に到着した。 「浜益御殿」という山名は立派な駅逓でもあったのかと思っていたが「険しい山道を登って漸く眺めの良い場所」に着くことから呼ばれるようになったようだ。 御休み処と思われる広く刈られた道脇に道内で一番高い水準点が設置されていた。 その少し先から浜益御殿のピークに刈り分けがあり、三角点「点名:牛石(ベコイシ)」を探すが分からなかった。 無積雪期に初めて踏むピークは新鮮でハイマツ越しの展望も良さげだが今日は生憎すっきりしない浜益岳を望むだけである。

山道に標識の類は一切無いがよくこんな山奥まで・・笹狩りの労に頭の下がる思いがする。 道は所々雪渓に覆われ、枝の鋸目とたまに垂れるピンテを目印に進む。 雪解け間もない道には水芭蕉が咲き、ネギに元気付けられる。 そしてどんどん青空のエリアが広がってカンバの枝越しにひょっこり顔を出したのは天狗山ではなく雄冬山だった。 「まだ結構遠いなあー」「半分も歩いてないよー」 別苅迄なんて無理な話で岩尾温泉に車をデポして良かったとホッとする。 コル付近は沢筋の道で歩き難いが本来の山道はこんなものだったのではと思う。 コルから雄冬山の直下まで所々残雪のトラバース、晴れていれば正面に暑寒別岳を望む良い景色の筈だが残念だ。

そして漸く雄冬山の直下1070mに到着、んっ!ここにも刈り分けがあるのだろうか、やけに藪が薄い。 山頂まで100mちょっとだから空身で行ってみる。 藪が薄かったのは出だしだけですぐ笹とハイマツに頭が隠れ、山頂直下の雪渓まで中程度の藪漕ぎでピークに到着した。 山頂は胸程のハイマツに覆われ、一番高そうな場所と開けた南端で三角点を探すが見付からなかった。 展望の良い山だが雲の間に海を望むのが精々だ、だがここも無積雪期に訪れたのは初めてで嬉しい。 いずれ山道から刈り分けが延びることを期待して二人が待つ元へ、往復30分もあればと思ったが倍も掛かってしまった。

山道の後半も結構長いがシラネアオイを始めツバメオモト、サンカヨウ、紫や黄のスミレ、オオサクラソウ等の花が目を楽しませてくれた。 岩尾分岐が近づくと一級登山道並みとなり、途中に台座のような苔生す石碑が建っていた。 分岐からの下りは1/4程が林道でまだ虫が出なくて幸い、ウドやみずみずしいフキを頂戴しながらちんたら歩く。 そしてやっとの思いで100番のゴールに到着、たかが山道と少しなめてたがなかなかタフな道だった。 タケノコに目もくれずまた雄冬山をスルーしてたら別苅まで可能だったような気もするが、 やはりここは時間を気にせず歩きたい場所である。 幌の山中にデポした車を回収しながら下の神社から出発した先人の健脚ぶりに感服、それに比べて現代人のひ弱さを痛感する。

<参考にした 増毛山道の会 はこちら>
<2012年の 濃昼山道 はこちら>


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