熊見山〜労山熊見山(仮称) 1175m・1327m (北日高)  地図はこちら  ■Home
2010年2月上旬 曇り時々雪 メンバー9名
8:40三国の沢シェルタ→熊見山(9:45-9:50)→労山熊見山(10:35-10:50)→11:15三国の沢シェルタ (休憩含)

日勝ピークから国道越しに見下ろす熊見山は平凡な尾根の一部にしか見えないがれっきとした日高山脈のピークの一つである。 また峠の界隈は疎林が広がり出発地の標高が高く労せず美味しい雪が頂けるとあってお手軽なツアーコースになっている。
沢を渡ると熊身山の斜面には潅木が多く見受けられた  風に煽られコルから熊見山へ緩やかな陵線を登る   いったい何処が山頂?と思わせる平らな熊身山だった 
今日はこの二山巡りだけでは物足りないだろうから一旦滑り降りて日勝ピークにも登る予定でトマムを出発する。 峠に向って車を走らせると雪煙で前が見えなくなるほど風が強く山は無理かも知れないと半ば諦め気分になるほどだ。 三国の沢シェルターの駐車帯に車を止め山鳴りに舌打ちしながら取りあえず身支度を始めた。 道路の雪壁を乗越えスキーを履いてると先に日勝ピークに向った筈の別グループの車が引き返してきて今日は山を諦めると言うのでお別れする。 森の中に入ると風は思ったほどでなく内心ほっとしながらまずは熊見山のコルを目掛け登って行く。 すぐに気持のよさげな疎林となりその少し先には待ってましたとばかり開けた斜面がずっと上まで続いていた。 帰りは労山熊見山からこれを滑って下るんだと嬉々としながら交代でラッセルを続ける。 途中の沢は1000m位で渡る積りだったがTOPを歩く馬力のある女性に引っ張られ必要以上に登り過ぎてしまった。 進路を調整し熊身山のコルより手前の陵線に上がると強い西風に晒される。 緩やかな陵線を登って何処が頂だか分からないような熊見山に到着した。 北日高の展望が楽しみだったが体が冷えてもうどうでもいい心境だ。 昨日のタケノコ山の気温-20度に比べればまだその半分に過ぎないが「風速計が16mを超えた」と誰か言っている。 そんな訳で全員揃っての記念写真もままならずすぐさま労山熊見山へ陵線を引き返した。 今度は左の頬を打たれながらコルから200m程を登り返す。 陵線は広く右には雪庇と言うほどでないが雪が張り出し覗くと頂きから良い疎林が沢沿いに延びていた。 それは「青木ゲレンデ」と呼ぶ好斜面であわよくば滑って帰りたいと思っていたが今は全くそんな気も起こらない。 労山熊見山ピークに全員が揃うのを待ってシールを外し肩まで硬いバーンをずりずり下るとようやく本日メインの疎林が待っていた。 雪はまずまず風も納まり白銀の森に各々のシュプールを残した。 登ったトレースをあっと言う間に通り過ぎ物足りない感じのまま出発地へ戻った。


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