駒ケ岳(剣ケ峯〜砂原岳〜墨田盛) 1131m・1113m・892m (森町・七飯町)  ■Home
2015年9月23日 晴れ 駒ヶ岳コース  メンバー3名
5:55六合目駐車場→6:45馬ノ背900m→(7:25-7:35)剣ケ峰→(9:00-9:20)砂原岳→10:15墨田盛→10:55六合目駐車場 休憩含む

連休の最終日は道南の秀峰駒ケ岳の予定だがまだおおっぴらに登れそうもないのでこっ早く末踏のピークを廻ることにした。
                    


新日本三景の駒ケ岳は美しく絵になる風景だが森町からは荒々しく男性的な姿に変わる。 稜線の凹みは三百数十年前の大爆発で吹き飛んだ部分で元々は1700mもある端正な山だったと言うから驚きである。          
                    


キャンプ場から大急ぎで登山口に着いたらまだ一台も止まっていない。 注意書きに「9時から15時までの入山、立ち入りは馬ノ背まで」と書かれているが 「自主規制だからオッケーでしょう」と都合良く解釈してザレの登山道を登ってゆく。
         
         
         
そして馬ノ背に到着、雲一つない空に剣ヶ峯と砂原岳が望まれ気が逸る。 ところが岩峰を前にnoriちゃんがリタイア宣言、無理強いもできず怪我の無いこと祈りながらロープを越えた。          
                    


登山路の跡を辿ると剣ヶ峯が近づき、踏み跡が真ん中のルンゼに延びていた。 落石に注意しながら岩陵を登ってゆくと4級の岩壁にザイルが中途半端に引き上げられた状態で残置されていた。          
                    


頂陵の両側は崖だがそれなりに幅があり、一番高い岩塔はクライミングの装備なしでは無理なので数m低いぎりぎりを山頂とした。 剣ケ峯は初ピークで気分爽快、眺めも最高だ。          
         
         
森町と内浦湾(噴火湾)が見える。 大噴火の津波で有珠の住民まで大勢犠牲になったと聞くが噴火湾はそれで付いた名前だと気が付く。          
         
         
火口原と墨田盛、海沿いの町は鹿部町、大沼と横津岳、函館山も見えるが少し靄って写真だとはっきりしない。
         
         
         
砂原岳(アイヌ語でサラキ 荻)のピークは真ん中辺りか。 火口から昔は小さな噴煙が上がっていたと思うが記憶が定かでない。 剣ケ峯の下りは淡々として少し遠回りでもここから登った方が安全だったようだ。          
                    


砂原岳のコルに出て先に稜線の西端に行ってみると斜面がふかふかしたコケに覆われてた。 折角なので稜線奥の岩に登って記念写真に納る。
         
         
         
砂原岳西端からは殺伐とした風景の中に剣ヶ峯が聳えてなかなか良い眺めだ。 墨田盛の手前に噴火口とV字谷が不気味に沈黙を続けている。
         
         
         
対岸まで40km、スッキリした視界なら室蘭岳や有珠山、羊蹄山が良く見える筈だ。 乙部岳や雄鉾岳、遊楽部岳など道南の山々は同定が難しく定かでない。          
                    


戻って砂原岳の山頂に到着、一等三角点ゲットで嬉しい〜。 剣ヶ峰より落ち着いて展望が楽しめ暫し休憩する。 東端は割愛したが10分位なので行けば良かったと後になって後悔した。          
                    


さて墨田盛に向かって誰もいない火口原を下ってゆく。 荒涼とした風景に目が慣れて恐怖感は全く無いが馬ノ背から監視されていないかと気になる。
         
         
         
剣ケ峰の傍からは恐竜の背のような頂稜の様子が良く分かるが、 よくあんな所からと感心する。          
                    


墨田盛には三等三角点と立派な山頂標識が立っていた。 ここからは大沼がぐっと近く、また剣ヶ峰と砂原岳が外輪山のように見える。
         
         
         
砂原岳の初ピークもさることながら子供の頃によく眺めた剣ケ峰に立てたことが自分には大満足だった。 noriちゃんは誰も居ない馬ノ背で暫く日向ぼっこをしていたとか、駐車場に戻るとテントを干してくれていた。
         
<昨日の 北八甲田・小滝沢遡行 はこちら>






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