豊平川本流〜1128峰(小漁山)(遡行) 1128m(道央)  地図はこちら  ■Home
2006年10月中旬  総時間7:15(休憩含) 標高差420m 往復12.2km
林道6:35→入渓6:48→c704二股7:10→c760二股8:14→c860二股9:15→1128峰(10:45-11:50)→c860二股12:48→林道14:50

札幌市民にとって最も身近な川である豊平川の最初の一滴を見に行ってきました。 源流域は豊平峡ダムより二十数`上流にある小漁山の南斜面にあり途中の滑はとても長く近郊で随一である。
薄氷が張り今季一番の冷え込みとなった       砂防ダムのように川幅一杯に広がる滝          滝上は苔の生えた黒い滑が広がっていた!
今朝はこの秋一番の冷え込みで定山渓の気温は−2度を表示している。 パーキングに停まってる車はどれも霜で白く身支度してると沢もそろそろ終わりかなという気がしてくる。
林道のゲートを開け本流の左岸沿いに22.5km先の橋まで車で行く。 入渓すると左岸に林道が延びてるのを見つけ車で行ってみたが300m先が限界で少し先の小沢から本流に降った。 沢中はまだ薄暗く濡れた石は凍っているのでポンポンと石伝いに飛んでもいけない。 水が冷たくフェルトの足袋でも先がジンジンしてくる。
すぐに川幅一杯に広がる人工的というか不思議な形をした滝が現れる。 これを高巻いて沢身に戻ると続けざまに凄い光景が目に飛び込んできた!  何と苔の生えた大きい滑が広がってるではないか!  きらきら輝く水流はさながらクワゥンナイ川を彷彿させ近郊の沢に居ることを忘れさせる。 滑は760二股の更に上流まで断続的に続き標高差150mあまりを1時間以上楽しませてもらった。
860の二股を左に入って5mの小滝を直登するといよいよ水流が途切れ源頭となった。 この一滴一滴が集まって180万人の暮らしを支える豊平川になるのか・・河口まで長い旅の始りである。 何処にでもあるような源頭風景だが普段自分が飲んでる水だと思い入れが違う。
笹籔を漕ぎ狭い1128ピークに立つと眼下に名の知れぬ小さな沼が目に入る。 その下のオコタンペ湖へは2時間もあれば縦走可能な至近距離だが車の回収を考えると容易には行けない。 帰りは南面の籔を下り単調な小沢から860の二股に合流する。
豊平川の源頭まではともかく下流の滑は一見の価値がある。但し夏場は虫が異常に多く対策を怠れば蚊の食い物にされるだろう。
   
滝の瀬十三丁を思わせる♪           小漁山(左)へはコルからプラス30分程で行けそうだ・・・漁岳(右の雲にかかる)

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