コイボクシュメナシュンベツ川〜楽古岳 1472.2m(南日高)  ■Home
2008年7月上旬 曇り メンバー12名
楽古岳山荘6:11→c760・8:50→楽古岳(11:30-12:13)→上二股13:50→楽古岳山荘14:35

今年の沢訓練には12名が参加した。 訓練として楽古の沢はレベル的に丁度いいと思うがやや遠いのが難点である。 しかも今回は洞爺湖サミットと重なり渋滞が懸念されたがこれは杞憂に終わった。 雲知来内沢を終え19時頃に楽古山荘に着くと先発組は2時間も早く着いて待ちくたびれた様子だ。 小屋は貸切で飯を食ってお酒を飲みながら後発組を待つと23時半頃に外で車の音がした。 今朝は超早起きしたので既に瞼が重いが2時間ほど付き合って就寝する。
     
c530二股を過ぎて小滝や釜を次々越えていく    c600・10m超の滝、マイナスイオンの風が気持ち良い     雪渓を越えてc760の核心へと入って行く
翌朝は薄曇で青空は望めそうもないが気温が高いのが嬉しい。 身支度を済ませ軽くミーティングを行い林道を出発、SLを先頭に初心者2名を間に入れ役割上最後を歩く。 二日酔い程ではないがたぶん酒臭いだろうから最後尾がちょうどいい。 真正面に十勝岳を見ながら林道を歩き終端から踏み跡を辿って入渓する。 暫くするとc530二股となり左は前に十勝岳から下るときに使った沢で見覚えがあった。 ガレの目立つ面白味のない沢だったが下降してると突然大きな鹿が浮いてビックリした記憶がある。 c550で6m弱の滝と釜に阻まれ左岸を低く高巻くが巻く途中の高みで足を延ばすところが初心者には少し厭らしいところだ。 先行者はお助け紐などでまめにサポートしている。 この先にも釜持ちの小滝があり越まで水に浸って登ったが大方のメンバーは左岸を巻いた。 c600で右に曲がる10数mの大滝は素直に左岸を巻くが落ち口から浴びるマイナスイオンの風がとっても気持ち良かった。 小滝やナメ、釜が続きどれも簡単に越えられやがて沢には両岸から数多くの滝が降りかかる。
     
c760の正面には高所から枝沢が降り注ぐ      右の本流も負けじと滝が上へ上へと伸びている       順層で登り易いがスリップは厳禁だ!
やがて雪渓とその奥に50m以上はある大滝が見えるとこの沢の核心が始まる。 初めてこの光景を見たときの興奮は今も忘れることが出来ないがメンバーの2/3は同じ思いに違いない。 さて雪渓を越えファインダーに収まり切らない50mの垂滝を見上げながら右の本流に入って行く。 こちらも負けじと滝が上へ上へと伸びている。 取り付きは左岸に踏み跡があるがそれ以降はまさに滝のオンパレードだ!登れや登れ飛沫を浴びながらグイグイ高度を上げる。 フリクションが効くからしっかり手掛かりさえ掴めば登りは難しくない。 下を見れば高度感は満点だ!登ってくるメンバーにカメラを向けポーズを取るよう声を掛けるがそれどころじゃないといった真剣な表情である。 小滝がポツポツ続くようになると源頭は近いが以前に比べやや藪が濃い。 もしかして右に寄り過ぎたかなと思ったが先頭グループはどんどん先に登っていく。 ドラム缶も現れず山頂直下まで軽いアルバイトだった。 虫が飛び交いガスる山頂で暫し休憩し夏道を下った。

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