木挽沢〜神威岳(2014再訪) (札幌市) ■Home |
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堰堤は高さ100m以上もあって、その下がかつての木挽き沢の出合いと思われる。
初っ端からゴルジュや釜が続き、それがこの沢の核心だったようだ。
ダム湖に流れるぎりぎりを狙って入渓してみたら両岸立って、それなりの雰囲気が感じられた。
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黒っぽい岩質のせいか、狭い沢筋のせいか何となく前より倒木と汚れが目に付く、
一度大雨でも降ったらすっきりするのかも知れない。
このツルンとしたのがAさんが眼鏡を落とした滝かと思ったがどうやらダムに沈んでしまったらしい。
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ガスの山頂は夏道から登ってきた若者グループや赤ん坊を背負った夫婦で和やかな雰囲気だった。
烏帽子の縦走路から沢筋を下降すると小さな泥壁があってすっきりしない、去年使ったコルの方がまだましだ。
だが既にウドで重くなったザックに美味しそうなタモギタケと瑞々しいフキが加わって嬉しい下山になる。
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これは初版「北海道の山と谷」で紹介された木挽き沢、
遡行レベルは出合いから!*、定山渓温泉を過ぎて小樽内川に入れば!!と書かれている。
現在遡行できる部分には滝が3-4個あるだけだからダムに沈んだゴルジュや小滝群が如何に楽しかったか想像される。
以下はAさんの感想である。 「30年ぶりの木挽沢は、地味〜に感慨深い沢行でした。 学生時代の入門といえば木挽、白水が定番。毎年沢始めの恒例でした。 木挽は下流の小樽内川からではなく、今の木挽大橋の水没したあたりの 分岐からの遡行でしたが、入渓してすぐに全身突っ張り棒のミニチムニーや 小滝が連続して初心者には楽しい沢でした。 なかでも、直径10メートル弱のきれいな円形の釜持ち小滝が二つくらいあって、 バカな先輩が「これは遠心力の滝と言ってなあ」と言うや、空身で勢いをつけて 釜の側壁と滝を全速力で走って一周! メンツも続くというバカな遊びがお約束。 で、ウオータースライダーで遊んでいるうちにメガネを釜に落としてしまい、 信号もよく見えぬままバイクで札幌まで帰る羽目に。 以来、山行で替えメガネは必携となりました。 〜〜 190万都市のこんな手近に楽しい沢や山があるのは、日本はもとより世界でも 希少だと、温泉に浸かりビールを飲みつつ改めて感慨に浸り、やっぱり近郊は いいなと思った週末でした。」 |