2010年10月下旬 晴れ メンバー5名
9:45林道→(10:40-11:00)北見富士→11:35林道 (休憩含)
石北峠を越えると見えてくる北見富士は予てより気になる端正な山である。
登山道がなく以前は藪を漕ぐか北きつね牧場から残雪を踏むしかなかったが今は踏み跡を辿って容易に登ることができる。
これもひとえに北海道百名山に選ばれた所以だと思われるが一方で丸瀬布町にある同名の山は登山道が廃道化し対照的な様変わりと聞く。
兄弟同士の山にも拘わらずこれほど差が出るのはちょっと可愛そうな気がする。
820mで車を止める、この辺に踏み跡がある筈だ 笹の被った先にテープがあり倒木が横たわる 山頂へまっしぐら、ふくらはぎに効く斜度である
札幌から高速道を使うとこの界隈の山もすっかり日帰り圏になった感がする。
メンバーの遅刻とうっかり高速の出口を見過ごした割りには3時間で石北峠を下り厚和に差し掛かった。
厚和より大規模林道を丸瀬布方面に入ってすぐ厚松橋より中ヌプリケショマップ川沿いの北見富士林道を走る。
この林道は走り易く、くねくね登り切った終端が出発地である。
踏み跡を見付け歩き始めると要所に掛かるテープに誘導されるように沢沿いから離れ大きな倒木を越える。
朝露に濡れた笹を分け次のテープを確かめながら登ってゆくと次第に傾斜がきつくなり出した。
人工林の中に延びる踏み跡はとても明瞭で途中幾度も作業道を横断しながら山頂に突き進んでゆく。
初めに道を付けた人がまっすぐな性分だったのは容易に想像できるがそれにしてもふくらはぎが痛くなるほどの急登である。
葉の落とした樹林の中はすっきりして苔の緑がとても綺麗である。
一本調子の急登に開放され空が開けると平坦な山頂部に立派な標識が立っていた。
周りの木々が邪魔をし武利岳と武華山が少し見えるだけで端正な山容から想像してた展望は大外れだ。
これが百名山なの?とメンバーの声に同調しつつ、内心その一座をゲットして喜んでいるのは皆同じだと思う。
葉の落とした林間は明るく苔がとても綺麗である 1時間で山頂に到着、百名山と書かれた標識が誇らしげ お世辞にも展望が良いと言えないが初山に登れて嬉しい