午後から雨の予報を前に札幌150山で最も遠い北漁△1129mを予定した。
漁岳の北西3kmに位置するこの山は古い地図に「北漁山」と記され頂上近くまで小道が付いていたようだ。
ここを登った一原有徳氏も北漁山と記載しており名前だけでも復活して欲しいものと思う。
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豊平川林道は先週の雪でどろどろ、所々に雪も残って冬タイヤに替えて正解だった。
途中の分岐は十数箇所を数え、つくづく長い林道だと思いながら20km先まで車を運ぶ。
笹が邪魔だが歩くには申し分ない廃道からは狭薄山(写真中)が見え、50分の準備運動でヘアピンに到着する。
さて目の前の尾根は鬱蒼としているが此処まで来たらピークを取ったも同然、意気揚々と藪に分け入る。
高み高みを目指して笹を分けるとやがて山頂部のこんもりが現れ、灌木の急斜面を登って細い稜線に飛び出した。
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木を交わしながら三角点を目指すとスカスカした灌木で展望が待ち遠しい。
やがて先行から「三角点あったー」のコールが届き、こじんまりしたピークに到着する。
どうせ展望の無い藪山だろうとぱっとしない天気に来たが嬉しい誤算だった。
ピーク近くの枝に色褪せた赤布からピンテまで古い順に4つもぶら下がって、
隠れ人気の山でもあるまいがそれなりに登られているようだ。
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【北漁からの展望】特徴のない空沼岳を左に同定する。
目の前にはスキーで縦走した漁岳までの稜線がパノラマの様に広がって、
ふと稜線の奥に見えた饅頭の様な山がここだったのだろうかと思い出す。
漁入沢の源頭の奥に漁岳の大きな山体を眺めながら暫しまったり。
遠くホロホロ三山、羊蹄山、喜茂別岳から無意根山の山並み、狭薄山となかなかの展望で地形図に名前があったというのも頷ける。
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