喜茂別岳はアイヌ語で(キムオベツ 山奥にある川)の意味、なだらかで地味な山容だが中山峠から近く割と楽に登ることができる。
今まで正規な登山道が無かったのでアンテナ道路からまたは積雪期にぽつぽつ登られている程度だったがガイドブックに載ってからは近郊のメジャーな山になった感がある。
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雨がちな天気が続く中で久々の晴れ予報だが朝から靄ってスッキリしない。
本州の梅雨の影響だろうか近間で正解だったと自己満足する。
たいして気温も上がらずタケノコや花の写真を撮って歩くには好都合で見晴らし台を過ぎた所には雪渓が残っていた。
花は順にタチツボスミレ、ミゾホウズキ、ヒトリシズカ、アズキナ(写真左)、ハクサンチドリ、シラネアオイ(写真中)などあまり珍しくもない物ばかりだが
山頂まで目を楽しませ、
アンテナへの道にはヒメイチゲ、水芭蕉、エンレイソウ、オオバナノエンレイソウ(写真右)が殺風景な笹のトンネルにひっそりと咲いていた。
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青空だが霞んで遠望が効かず十kmちょっとが精々である。
それでも札幌岳からフレ・丹鳴岳まで同定、また小喜茂別岳の向こうに雲に浮かぶ白老三山が意外に近い。
国道が近づくとヘリコプターがバタバタと煩く、下からサイレンの音が何度も聞こえてくる。
界隈は山菜の時期ともなれば数年に一度の割合で遭難騒ぎが起きるほど賑わうがつい夢中になるのが分からなくもない。
明日からまた雨だ、早く出てくればいいなあ・・・
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<2015年 喜茂別岳 はこちら>
<2003年 喜茂別岳〜並河岳〜中岳〜無意根山縦走 はこちら>