エバナオマントシュベツ川右股〜吉凶岳  1205m (南富良野町)  ■Home
2014年8月30日 晴れ時々曇り 4名
5:30桔梗岳林道390m→6:10・450m二股入渓→(10:05-10:30)吉凶岳→13:10・450m二股出渓→13:55桔梗岳林道390m

吉凶岳は夕張岳の北東5kmに位置するマイナーな山、アプローチがネックな為、山頂に人が立つのは稀である。 「吉凶」とはめでたいことと縁起の悪いことを占う時に使う言葉で、どうしてそれが山名になったのか気になるところだ。 もともとこの地域は十梨別と言ったが砂金採りが盛んだったことから金山になったといわれている。 一攫千金を夢見る山師達と吉凶岳は何か深い関係がありそうで、本来点名と同じ「桔梗岳」が後から「吉凶岳」に変わったのではとも推測される。 果たして真相は定かでないが少なくとも「桔梗岳」では登頂のモチベーションに欠いていたのは確かである。
                    

  
          
今春の「芦別〜夕張・縦走」の途中で立ち寄る計画だったが思ったより時間が掛かりそうだったのと、 稜線から見下ろす山容がいまひとつで食指が動かずパスした山だ。 しかしやり残した感と特異な山名が気になりトナシベツ川の支流エバナオマントシュベツ川右股から登ってみようと思っていた。 ただ記録は積雪期に尾根から登った「地図がガイドチームと八谷さん」のが一件あるだけで沢からどのくらい時間を要するのか気になる。 とりあえず現地で前泊し早出することにした。

                    

  
          
夕張岳金山登山口に車をデポし、少し戻ったアメダス雨量計の傍に林道が延びていた。 入口には「桔梗岳林道」と書かれた朽ちかけた看板があり、昔は桔梗岳と呼ばれていたのかも知れない。 エバナオマントシュベツ川沿いの高所に付けられた道は既に廃道化し、 朝露に濡れた夏草を掻き分けながら進むと山間いの先に吉凶岳と思しきピークが望まれた。 地図ではたった1kmほどの林道だったが不明瞭ながら450m二股まで続いていたのは望外である。

                    

  
          
450mの二股で林道と別れ、日の届かぬ暗い右股に入渓する。 小さな渓だが水量が多くて歩き難く、フキとイタドリの覆う沢沿いを進むと左岸に鹿道が延びていた。 この道には古い空き瓶やワイヤーの残骸などを見掛けどうやら人間が使ってたものを鹿が引き継いだようである。 700mの二股から沢中を歩くとこの沢で一番の滝2段8mの斜滝を手始めに小滝と滑滝を交えコンスタントに標高を上げて行く。

                    

  
          
1000m分岐から山頂に向かって沢筋が一直線に延び、ちょろちょろ流れる頃には背後に老根別山が望まれた。 1100mで水が涸れると沢形は直ぐに消え、急な笹藪を漕いで尾根に出る。 そして鹿道に誘導され呆気なく山頂を踏んだ、全く鹿様様である。 展望はダケカンバの枝越しに対面の夕張マッターホルンが大きく聳え、芦別岳や夕張岳、滝ノ沢岳が見え隠れする程度である。 またこの春に登ったばかりの小夕張岳(写真)が懐かしく、その奥に未踏の屏風山が見えていた。 ぱっとしない眺望だが登頂の満足感がすこぶる高く感じられる山だった。




          










































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