毛無山  750m  山スキー  (北斗市)   ■Home
2014年3月16日 曇り メンバー5名 北西尾根ルート 7:40毛無山山道→(11:00-11:30)毛無山→12:50毛無山山道

2月下旬から毛無山山域で消息を絶っている斎藤さん(函館市)の捜索に加わった。 氏は2/24に毛無山から設計山(もっけやま)へ単独で日帰りスキー縦走を試みたと思われ、捜索は広範囲に及ぶ。 当初、道警が捜索したが発見されず積雪の減る4月半ばまで一旦中断になった。 その間も函館の山仲間が中心になって懸命な捜索が続けられているがまだ発見されていない。
                    


          
第一回目の捜索は3/15-16の二日間で行われ、前夜4名で近くの林道にテン張り二日目の早朝集合場所へ出向いた。 この日は18名が参加して三班に分かれ、 自分は毛無山山道から毛無山を超えて夏道と尾根の合流点までを捜索することになった。 数日前にモービルでトレースを付けてくれたお陰でラッセルもなく楽である。 林道をショートカットしながらスキーならこの斜面から取り付いたであろうと想像しながら各々ばらばらに登って尾根に出た。 ポコが二つ三つあるだけで至って広く緩やかな尾根である。 斉藤さんは出発する直前に毛無山まで下見してると言うからルートミスは考えられないが、 急に具合が悪くなったかも知れないし、 時間切れで引き返す途中に行き倒れた可能性もあり、ちょっとした雪塊を気に掛けながら歩いた。 ただその場合でもまだ積雪が1.5m程あって見付けるのは困難に感じられた。
                    


          
山頂まで3時間20分で到着する。 ラッセルもなく通常だったら3時間を切っただろうが、 はたして雪の多い2月に一人で毛無山を超え設計山まで一日で抜けることが可能だったろうか? 夜中に出発することもある大ベテランだと聞くが自分は本人と全く面識がなく、 高齢を考えると計画に疑問を感じた。 モービルでトレースを付けた時の情報通り山頂付近にイグルーの様な雪山を見つける。 しかも裏側には入り口の様な穴まであって、 このときばかりは中にいるんじゃないかと心臓が高鳴った。 山頂を過ぎた所で本部から無線が入り、設計山で事故があったので即刻戻るようにとの指示だった。 一瞬どきっとしたが関係外のグループで胸を撫で下ろす。 設計山を登りにきた札幌の某山岳会が雪庇を踏み抜き谷底まで滑落したようだ。 幸い無事とのことだが何もわざわざ遭難捜索中の山に来ることもなかろうに人騒がせな連中である。 今年は春が遅くこの山もご他聞に漏れず雪が多くて捜索に支障をきたしている。 早くご遺体が荼毘に付されることを願うのみである。

<P.S> 4月7日 斎藤さんは捜索を再開した道警ヘリコプターにより、 国道から300mほどの登山道近くの尾根で発見された。 ツエルトに包ってたらしいのでエスケープ中だったと思われるがもう一息で下れたと思うと残念である。 故人のご冥福をお祈りすると共に私設捜索隊として長期に渡って御仁力された皆様方、本当にお疲れ様でした。




          










































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