日曜から一級の寒気が入って荒れるらしい、札幌岳の西に位置し半日で終わりそうな札幌150山の片岩を予定した。
山頂下の等高線が密でまた点の記を見ると「片岩」の名前が西面の崖に由来していると思われ何となく取っ付き難い山である。
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札幌岳の登山口からダムの管理ゲートをスキーで出発した。
すぐ管理人と思しき車がやってきて、あわよくば乗せて貰えるかと思ったが空しい期待だった。
豊平峡ダムまで長いトンネルが二つあってスキーを担いでテクテク歩く。
真っ暗かと思って家の懐中電灯まで持ってきたが普通のトンネルより明るくまた妙に暖かかった。
トンネルとトンネルの間には遡行した小滝沢が流れ、九段の滝が凍っていた。
出口の見えるトンネルのせいかダムサイトまで短く感じられたが小雪が舞って寂しい風景である。
湖畔沿いに右岸林道に向かうと急に風雪が強まり、撤退を決めて途中まで戻ったら少し落ち着き再開する。
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林道を靴ラッセルで進み、エゾマツの緩斜面に入ると作業道が延びていた。
木の間に青空を垣間見ながら750mでスキーをデポしてワカンに替える。
残り200m程だが足元の雪が崩れて登高が捗らず、いよいよ急斜面は四つん這いになって登る。
そして背丈以上ある雪庇に拒まれ、回り込んで山頂を踏んだ。
苦労した割にはただのポコって感じだがそれなりの満足感を得る。
木の枝にピンテを結ぶと足元の雪の中から赤布が・・藪漕ぎで登ってる人いるんだ。
はたして展望はどうだったのだろう、天気が崩れる前に尻滑りで下山した。
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