狩勝山 984.9m(北日高)  ■Home
2009年2月上旬 登り1:30 下り1:30 メンバー8名
10:00国道→(11:30-11:40)狩勝山山頂→登り返し→13:10国道 (休憩含)


国道38号狩勝峠は冬の寒さが厳しい上に降雪の多い地域だが今年は暖冬小雪で近辺の山には潅木と藪が目立っていた。 はたして狩勝山も裾野を伺う限りはスキーを楽しめそうな山には思えないがさて如何に?・・

まだ現役の観測所なのか綺麗に除雪されている     開けた向こうに狩勝山がちょこんと頭を出す    時間調整が必要な程どんどん近づく山頂部 
峠に向かって車を走らせると既にメンバーの車が2台アメダスのある道路脇で待っていた。 1kmほど先に移動し降雪観測所のある広く除雪された傍らに車を止める。 観測所と言っても百葉箱のようなものがあるだけで道路から目立たぬ場所である。 北側に見える山には開けた美味しそうな斜面も望まれるが狩勝山はと言うと密な感じの雑木林である。 さて身支度を終え国道を渡って緩い斜面を登っていくと過日のものと思われるトレースが延びていた。 少し進んだ先には積雪観測点の古びたプレートが幹に付けられている。 木立は濃くもなく薄くもなく尾根を忠実に明るい林の中を進んで行くといきなり広く開けた斜面に出くわした。 目指す山頂が木立の上に望まれこのペースで歩を進めればあっと言う間に到着する近さに見える。 まずまず雰囲気もあり思ったより良い感じがしてきた。この広い斜面もゲレンデみたいで帰りが楽しみである。
雪庇がちょこんと張り出た尾根を過ぎると傾斜がいよいよきつくなりだした。 しかも低潅木が煩くこれを滑るのはちょっと勘弁と言いたくなるような斜面である。 う〜ん、やっぱりこんなもんか?まぁお天気に恵まれ初ピーク踏めるだけでも良しとしよう。 周りを見渡せばわりと端整な山が多く日高山脈が北に終焉する地域であるのが実感できた。 真っ先に目に付くのは国道方向にある尖がったサホロ岳であり次は西に見えるアンテナのある落合岳である。 そしてその後方に連なる大きな山塊は十勝連峰とトムラウシで普段あまり見ることのない方角からの眺望が新鮮だった。 更にもう少し登るとサホロ岳の上にニペソツやウペペサンケも見えてきた。 そして山頂に着くとトマム山、狩振岳、紗流岳から剣山まで北に連なる日高の山々が遠望できた。
さて下りは登ってきたルートを滑ったものの潅木だらけでやっぱし面白くなかった。 山頂の東側に良い斜面が見えたと言うので暫く登り返してから潅木を横切ってみるとあったあった真っ白な広い斜面である。 滑降すると中腹にクラックが見え気は抜けないが「ヤッホー」と思わず声が出る美味しい斜面だった。 適当な所まで下って尾根のトレースに合流するとあとは木立を縫うように一気に緩斜面を滑り抜ける。 出発点の国道まではあっと言う間だった。 登る前の印象とは違い滑りも展望も楽しめるお手軽な山だった。
     
山頂が近づくと潅木が煩く雪も硬くなってきた      登り返してみればあったあった広い斜面である     やや重だったが望外の斜面に思わず頬が緩む 


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