1239を越え漸くなだらかになるがまだ標高差300mを残す気の長い尾根である。
尾根の左は以前遡行した千走川南東面直登沢の源頭で一見素晴らしい斜面だが至る所にクラックが入り全層雪崩が怖い。
滑降する右の源頭も負けず劣らず大きな斜面ながらクラックは無さそうだった。
ようやく到着した山頂からの展望は素晴らしく羊蹄山、遊楽部岳、奥尻島と360度の展望が得られた。
山頂から白い尾根がそれぞれフモンナイ岳とオコツナイ岳へ延びその先に日本海が広がっている。
暫くのんびりしたい気分だが、そろりそろり源頭を伺うと思わず身震いしたくなるような急斜面が広がっていた。
思い切って飛び込むと表面が調度よいザラメで最高のコンディションである。
今まで一番元気だったゴンと立場が逆転し、滑走する飼い主を腰の引けた犬が追った。
沢の中域を過ぎると数箇所でクラックが走り刺激しないよう通過する。
待機メンバーと合流した後、再び沢を滑降してブナ林を抜けた。
千走川東面沢は見た目以上に滑り応えがあり満足する。
帰りに炭酸水で有名なドラゴンウォーターを探しに寄ったが見つからない。
再びテクテク歩くのが辛らく、道すがらタラの芽、うど、蕗をお土産に頂いた。
当初、狩場山のルートとして考えた東狩場山周辺にもよさげな斜面が広がり、
キャンプ場をベースに狩場山と東狩場山の二山でバリエーションを組んでも楽しいと思う。
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