天狗岳 (狩場天狗)  テングダケ 659m (島牧村)   ■Home
      2016年9月11日 晴れ時々曇り ポロ狩場川ルート メンバー3名
      7:30国道229号→9:35c290尾根取付き→(11:15-11:50)天狗岳→14:30国道229号 登り3:45/下り2:40 (休憩含む)

天狗と付く山は道内に三十九あるが標高の割に展望の良い山が多い。 島牧村栄浜の天狗岳は小田西川沿いに尖ったピークを見せ気になる存在である。

早朝4時に札幌を出発し中山峠経由で島牧村へ、 ポン狩場川という紛らわしい小川を過ぎてすぐポロ狩場川に到着する。 橋からは轟々と音を立てる2連の砂防が見え、先日の雨で少し水量が多いようだ。 集落の入口に車を止め先週函館の坂口さんが登った情報を元に右岸の踏み跡を出発する。 砂防は全部で9個あるらしいが短い距離に7個ほど確認して入渓、といっても大岩のゴーロで歩き難く概ね左岸に獣道っぽい跡を探しながら進む。 苔むす渓にはダイモンジソウが咲き、日が射すと時々しっとりした趣を見せる。 ブドウマイマイを踏まないようにc290で一休み、yomogiさんのザックからトウキビとトマトが出てきて嬉しい。


そこから尾根に取り付き、笹を分けながら登ってゆく。 藪は割と薄いが傾斜がどんどん増し、山葡萄の蔦を避けながら標高を上げる。 後ろの景色が広がって海が見え出すと稜線は近く、灌木と笹を掴みながら山頂北の稜線に飛び出してほっとする。 日本海と雷電、積丹の山々に思わず声が上がり、眼下には深い峡谷が見えている。 その川口に国道と橋が見えるので帰りに寄ってみようと思う。 さてススキの穂が覆う山頂はゴツゴツした岩で居心地は良くないがなかなかの景色が広がっていた。


右に尖ったオコツナイ岳、中央が狩場山本峰、左に雲の掛かったフモンナイ岳が聳え、目の前に広がる狩場山塊の大きさを実感する。 特に本峰の下に壁のように連なる源頭が印象的で小田西川の各支流に削られた峡谷風景を眺め暫しまったりする。 さて山頂直下の急斜面と足元の悪い藪斜面にひいこら言いながらも下りは流石に早く、沢で一息付く。 あとはちんたら下るだけと思ったら途中で沢を登ってくる真っ黒い熊とバッタリ鉢合わせ・・。 沢音で我々に気付かないのか10mほど近くまで来たので声を上げたらビックリしたような大きな顔をこっちに向けあっという間に藪に逃げて行った。 遠くなった熊にほっとしたが「イケメン君」だったねえーとご婦人方の度胸は流石である。 そんなこんなで展望良くピリ辛の天狗岳に満足して下山、ぶなの湯でさっぱりして帰途につく。


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