カムイとは神・自然を意味するアイヌの言葉で道内各地にカムイ(神)と付く山や地名は多い。
旭川西部に位置するこの山の周辺にも神居古丹や神居町、神楽町の他、
神楽山、神楽岳、もう一つの神居山などがあり、アイヌ文化の色濃い地域だったと思われる。
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カムイスキーリンクスでお馴染みの山だが山頂にアンテナがあるので展望が良さそうだ。
雪不足でオープン遅れのスキー場から登ろうと思ったら何と今日からオープンで思惑が外れる。
ゲレンデを諦め豊里の林道に向うと奥に民家があるのか林道口までの道路が除雪されていた。
流石にまだ笹が目立ってスキーを使えずワカンとスノーシューで出発する。
林道の雪も倒木の凹凸が目立つが歩くには十分で久し振りの雪と真っ青な空が気持ち良い。
だが山頂まで傾斜の緩い道が5kmもあって次第に雪が深く足が辛くなってくる。
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標高650mでトドマツの植林を抜けると疎林が広がり、
後方のイルムケップ山や沖里河山など音江連山がやけに平べったく見える。
いつの間にか雲が広がって天気が良い間にと気は焦るがワカンが埋まって難儀する。
林道をショートカットして山頂を目指すと鉄塔の頭が見えてきた。
登り切った頂稜にはアンテナが林立し、山頂は小さなポコで肩身の狭そうな感じだった。
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ピークは狭く、三角点は雪の下だった。
もっと雪が積もれば灌木越に眺望もスッキリするのだろうが、
それでも霞む旭川の街並みの中に製紙工場の煙突などが見えていた。
右にはもう一つの神居山などなだらかな幌内山地の山々が続いている。
遠望が効かず雲の辺りに大雪山がドーンと見える筈だったが残念、再訪する価値はありそうな気がする。
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<2020年2月 もう一つの神居山(芦別市) はこちら>