上ホロカメットク山(北西陵再訪)  1920m  (上富良野町)  ■Home
2014年11月22-23 曇り 北西陵ルート メンバー3名
6:35テン場1370m→7:30北西陵取り付き→(11:55-12:15)1720m地点→9:45テン場1370m

三連休の土・日は翌週の雪訓に参加できない3名で上ホロを予定したが雨の予報にいまひとつ気乗りしない。 出発の当日、迎えの時間より30分早くメールが入ったので中止連絡かと思ったら早く着いたとのこと、 慌てて飯を掻きこみ家を飛び出した。



富良野に向かう道脇には雪が殆ど見当たらず、バーデンに差し掛かる頃になって漸く雪が出始める。 凌雲閣の周囲もハイマツと潅木が目立ち、この時期にこんな風景を見るのは始めてだ。 駐車場を出発してすぐぽつぽつとテントが張られ、奥まで行っても雪は変わらないだろうと30分ほどの所をテン場とした。 湿雪に濡れながら訓練を開始するもザレた斜面にあっさり雪が載っているだけでEPで登り下りするのが精々だった。 ジャンパーやパンツに穴が開きそうで滑落停止もはばかれ、ビレ一の確認などして早々に切り上げる。 14時半から飲み始めると雷鳴と共にテントを叩く雨の音にひとまず安堵し、 豆腐と野菜のたっぷり入ったキムチ鍋に舌鼓を打った。



翌朝、期待むなしく雲が押し寄せ、ガチガチにシバレタ装備とアイゼンを付けてまだ薄暗い中を出発した。 ガスって地形が分かり難く踏み抜きに注意しながら沢を越え、何とか北西稜の末端に取り付く。 雪が少なくザレにアイゼンの歯も効かないが淡々と標高を上げる。 稜が狭くなると谷からの風をまともに受け、右の頬と手が冷たくなってきた。 突然、足元左に亀裂が入ったと思ったら30m位に渡って稜線の雪庇がドーンという音とともに崩壊した。 先頭のMさんは靴とピツケルの間に亀裂が入って間一髪だった。 そして二つ目の岩塔がガス中に現れ、ここは確か基部を巻いた覚えがあるが雪が殆ど付いてないので退却とする。 冬の上ホロはそう易々と登らせてくれないなあ〜と思いながら、 ちようど一年前に逝った友に献花して山を後にした。


<去年の 上ホロカメットク山・悲しい事故 はこちら>












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