定山渓天狗岳 ジョウザンケイテングダケ 1145m 熊ノ沢コース  札幌市   ■Home
2015年7月4日 曇り時々晴れ メンバー4名 8:05登山口→(10:35-11:15)定山渓天狗岳→13:20登山口

定山渓天狗岳(定天)はアイヌ語でキトウシヌプリ(ギョウジャニンニクが多くある山)の意味、 頂稜にはT峰〜V峰の鋭い岩峰が並び遠くからでも良く目立つ山である。 また山頂直下の脆い岩や礫地には数多くの高山植物が見られることでも知られている。
                    

  
          
曇り予報なので遠出せず、初夏の花を求めて定天に出掛けることにした。 沢筋の視界の無い道にスミレ、ミゾホウズキ、二リンソウ、タチカメバソウなどが咲き、 次いで今朝の一雨で滑り易くなった急登ではヒトリシズカ、タニウツギ、サイハイランなどが目を楽しませてくれた。 頭上に岩峰が見え始める頃には待ってましたとばかりに青空も望まれ、 そして直下の小さな花畑ではハナシノブ、フウロウ、オダマキが満開、 ハクサンチドリ、ナデシコ、エゾスカシユリなども彩りを添えていた。 思いがけぬ花との出合いに酔いしれながらずるずる滑るルンゼの急斜面を登って山頂人となった。


          


三角点のある山頂は木に囲まれて展望は良くないが、登り切る手前の尾根から余市岳や無意根山、羊蹄山が望まれた。 また新しくなった標識の展望台からは眼下にさっぽろ湖が望まれ、百松沢山、烏帽子岳、神威岳、小天狗岳など良い眺めが広がっている。 山頂で入れたコーヒーを飲みながら「あったねえー」「初めて見ましたぁー」どの顔も興奮覚めやらぬ様子。 初登のメンバーがいたのできっとビギナーズラックのお陰だったかも知れない。          

                    


          
登山道の下の方ではタチカメバソウ(立亀葉草)の小さな花が愛らしく、中腹からはサイハイラン(采配蘭)がよく目に留まった。
                    


          
岩塔下の礫地帯は全体が淡い青紫色の花で彩られ、その中でもエゾノハナシノブ(蝦夷花忍)が一番の見頃を向かえていた。 またうつむき加減に咲くミヤマオダマキ(深山苧環)もそこかしこに清楚な姿を見せている。
                    

  
          
タカネナデシコ(高嶺撫子)は蕾が多く、これから花畑の主役になりそうだ。 控えめな紫色のチシマフウロ(千島風露)も数多く見ることが出来た。





そして草藪に分け入ってたまたま見付けたホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)に目が釘付けになる。 この花を見るのは崕山以来だが二株もお目に掛れて今日は本当に幸運な日だった。






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