岩魚沢(天狗沢)〜定山渓天狗岳〜熊ノ沢 (札幌市)1144m  地図はこちら  ■Home
 2012年9月17日 曇り メンバー6名
 6:40林道→7:15岩魚沢入渓→(10:15-10:50)定山渓天狗岳→12:20熊ノ沢登山口→13:05天狗小屋

会の祝賀会で行われたスライドショーの中に 「定天・岩魚沢」のモノクロ写真が流れて目に留まる。 定天の沢?初めて知った沢だったが、 小雨の暗そうな渓に四十年以上前の若かりし会員等が写っていた。 古い記録をながめると当時は毎年のように登られているが、 名前すら出てこなくなったのは木挽沢と同じ理由からだろうか?。 木挽沢は魅力的な部分がぞっくりダムに沈んでしまったとのことだが こちらはダメージは無いように思える。 今でもぽつぽつ登ってる形跡もあり、どんな沢か出掛けてみることにした。

初っ端、8m・4段に分かれた滝が現れ気を引く     柱状節理の小滝がちょこまか現れそこそこ楽しい   時々逆層もありスパイク地下足袋にはよく滑った
熊ノ沢登山口に下山用の車をデポし道道小樽定山渓線を疾走する。 晴れていればさっぽろ湖の奥に堂々と定山渓天狗岳の岩峰が聳える筈だが残念である。 それどころか午後から小雨の予報なのでそうのんびりもしてられない。 四ッ峰トンネルを過ぎてすぐ林道となるが何とゲートに新しい鍵がぶら下がっていた。 隣の滑沢林道は開け放たれてるのに何と意地の悪いこと!ぶつぶつ言いながら高々2kmの林道を歩き出す。 ちなみに地図に「天狗沢」とあるのは明らかな誤りで東尾根の登山口に流れるのがそれである。 途中たわわになった山葡萄を見つけるやたちまちザックが重くなってしまった。 30分もしないで小さな岩魚沢に出合う。 流木と夏草でかなり鬱陶しい類の渓だが程なく段差のような滝がぽつぽつ出てくる。 c490の屈曲した先に8m・4段に分かれた黒い滝がにゅっと現れたり、 柱状節理の小滝が現れたりそこそこ退屈しない。 結局この8mが最大だったがどれも容易に直登できるものばかりである。 今回、沢を始めて間もないメンバーが同行するもザイルは一度も出さずお助けで済ました。

初心者向き、沢の足慣らしに丁度良さげな沢だった  涸れ滝を詰めると右手にU峰の基部が近いてくる   ウドやネギばかりでなく山葡萄も豊かな山だった
ところがc690で2段・6mの斜滝を登る時に、 不安定な岩を掴んだUちゃんがずるっとしかける。 初心者に限らずこんな滝でも気は抜けない。 眼下の道路には豆粒の様な車が走り、空が明るくなり出してすぐに雨の心配はなさそうである。 水が涸れると沢筋に巨岩が詰まり、危うく騙されそうな二俣を右に取って本峰とU峰のコルを目指す。 急な草付きを詰めてコルに出ると痩せた釣り尾根に鹿道が延び、 これを辿るとすぐにロープの垂れたルンゼだった。 ビールで「沢から定天」を祝し、雨が降らない内にと夏道を急いだ。 天狗小屋までの林道にも山葡萄がたわわで、 帰りに寄った温泉「ホテル山水」の前にも黒々に実を付けた葡萄の木があった。 この暑さと関係あるのか今年は山葡萄が豊作で、帰宅してからぶどう酒作りが忙しい。



















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