定山渓天狗岳 ジョウザンケイテングダケ (熊ノ沢コース) 1144.9m  ■Home
99年10月 曇り:晴 熊ノ沢コース  登り2:00 下り2:00 標高差805m
登山口→(1.40)岩峰直下→(0.20)山頂
登山口←(1.40)岩峰直下←(0.20)山頂
     
熊ノ沢コース登山口                 葉が落ちて判り難かった登山道           三角点の他は木の杭だけが立つ質素な山頂

早朝は予報通りの青空が広がっていたが虹が現れ何だか雲行きが怪しくなってきた。 とうとう小雨が降り出し林道口で暫く雨宿りする。 閉じてるはずのゲートが開放され4kmの林道歩きが無くなりラッキーだった。 熊ノ沢登山口に着くと真新しい標識が立っており駐車スペースも整地されている。 多分反対側の白井二股側の林道から来たと思われる車2台が停まっていた。 入山届のポストが見当たらず取り敢えず標識横から入る。 道は雨で所々ぬかるみ、沢の斜面は落ち葉で滑り易すかった。 渡渉を繰り返すうち道がすっかり隠れてしまい標識テープも乏しく何度も足を止めた。 途中小さな滝が現れ道なりに巻いて登ると左岸斜面が露頭炭のような真っ黒い岩壁が現れる。 曇りがちの天候とあいまって少し不気味な感じがする。 春の雪渓が残る時季に誤ってU峰とV峰のコルへ迷った人がいると聞くので注意がいる。 中盤を過ぎると枯沢伝いの急登になって頂上直下の岩峰まで続く。 風が樹木の枝を唸らせている。 岩峰直下から見るルンゼは切り立って孤高の感がある。 先月クライマーが命を落とし冬に亡くなった人もいるようで岩峰にレリーフが据えられてあった。 道は岩峰を左に巻くように付き20m以上あるルンゼにロープが垂れている。 湿ったロープに霜がつき軍手に湿み込んで指先が冷たかった。 下山時は上から見ると結構急でロープがとても有難い。 登り切ると賑やかな中年男女グループが入れ替り下山して行った。 初老の御夫婦と私だけの雪の舞う静かな山頂だった。 風下の岩陰に身を屈めかじかんだ手でお結びを頬張る。 眼下に人造の札幌湖、真正面に手稲山、右手に札幌岳と空沼岳、後ろの余市岳は上が白くなっていた。 御夫婦と共に下ることになったが先頭を行くご主人が何度もコースを外すため余計に時間がかかってしまった。 (登山届けは二股側のゲートにある)




















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