漁入沢〜漁岳〜漁川本流(遡行)
1318.0m(道央)
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2006年10月上旬 総時間7:10(休憩含) 標高差600m メンバー4名
c720北漁橋8:20→c750二股8:45→c820二股9:40→稜線12:55→山頂(13:05-14:00)→c730林道土場15:30
この近辺の沢は蚊が多く、前に酷い目にあった覚えがある。
また地図を見ても滝の印が一つも無く、そんな訳で漁入沢に入るのは初めてだが全くテンションが上がらない。
c750二股で左の本流に懸かる5b滝 静かな川面に映る紅葉が美しい c830、小滝や函が凝縮して現れる
豊平川沿いの林道を暫く走ると530mの橋で手前から左岸に入る道が廃道だった。
そこで北側の空沼岳林道を廻ると地図に無い道が迷路のように入り込み1時間以上かかって北漁橋に到着する。
身支度を終え入渓すると8mの川幅にゴーロが続き水量は昨日の雨の分だけ多い感じである。
魚影が無いのは下流の堰堤が遡上を妨げてるようで上流部に小さな岩魚を見ただけだ。
半場諦めの心境で30分ほど歩き750で右股に入ると別な沢にでも来たかのように渓相が変わった。
釜やしっとりした函を持った大小さまざまな滝が現れ歓声とも溜息ともつかぬ声が漏れる。
黒い岩盤の滑や滝はつるつる滑り直登できないものは踏み跡から巻く。
南向きの明るい沢に日が射して10月なのにポカポカ暖かく気持ち良かった。
秋の沢もおつなもので虫は一匹もいないし川面に映る秋の紅葉が実にすばらしい。
「美しい日本の渓谷」と言ったら大袈裟だが赤い葉がひらひら落ちる様は実に風情がある。
820二股は左右の水量がほぼ同じで左に進むとまたまた見事な滑の遡行が始まった。
830に5bの滝があり錆びた鉄管が放置され地図にある道は廃道になっているようだった。
意外なほど滝・釜・滑が続き何だか得した気分である。
1015の二股は左右がそれぞれ4mと8mの滝になって合流し8mを直登すると水はぐっと減って細い滑が続く。
1120で水は伏流しすぐ上の分岐は右を選んで石伝いに登っていく。
すぐ沢型が消え笹と潅木の藪漕ぎに突入するが交代だと苦にもならず40分で稜線に出た。
更にハイマツを10分漕ぐと山頂でこの時期には珍しい漁川からの単独者と入れ替わり頂に到着する。
お腹を満たしてのんびり休み下降を開始してから1時間半で漁川右岸林道の土場に戻った。
昨日の沢で足を負傷したKさんが車を回してくれたお陰で明るい内に帰宅でき有り難かった。
c840、滝の後は滑が続く全く飽きない c960、次の二股まで変化に富んで楽しい 1015の二股、秋の沢は風情があっていい