2010年8月下旬 晴れ メンバー2名
6:50・林道終端→7:05・640m右股出合→7:25二段の滝→9:15・920m分岐→(9:55-10:05)小沼→(10:15-10:35)1020m沼→12:05・790m分岐→13:05林道終端
今日は漁川640右股とオコタンペ川を一日二沢の予定でまずは1020mの秘沼を目指して漁川に向かった。
漁川林道を進むといよいよ雨裂が酷くなり途中で車を止めたいが後ろから車が登って来る?
仕方なくのろのろ走り続け、終端の土場に着いてしまった。
640右股の先にある屈曲するゴルジュっぽい滝 一番大きい690m、4+6m二段の滝は共に釜がある そのすぐ上にも深い釜を持った6mの樋滝があった
土場から小沢を下って660m本流に入渓し、5分も下ると640右股と出合う。
ここから先は初めての遡行でワクワクしながら進むとすぐに屈曲したミニゴルジュの滝が待っていた。
滝は4m程だか釜が深くてちょっと厭な感じだ、右岸から左岸にへつって滝を登った。
倒木を越えると690mに4+6m二段の滝があり一段目を登ってみたら間に深い釜があり二段目に届かない。
一旦降りて左岸から高巻いて超えるとすぐ先にも釜持ち6mの樋滝があり、これも右岸から巻いた。
やがて苔生した巨岩が目立ち、780mで早々に水が涸れる。
ゴーロを淡々と登ると900mで水が復活したが、あとは小滝が幾つかあるのみで退屈な沢となる。
ふと地図を見ると沼に入る二股を見逃した事に気が付く。
戻って探すが二股は見当たらず?この辺だと思われる所に古いテープが巻かれているのを見つけた。
その入口は殆ど二股の体をなさず取り合えず中に入ってみると笹の被った涸れ沢が延びている。
笹を分け沢形を探しながら進むと小沼が現れて喜んだ。
そこは直径30m程の沼で対岸の樹木が湖面に写り、まこと静かな佇まいを見せていた。
ようやく辿り着いたと喜んだが形と大きさが違うことに気付き、南西50m先に目指す沼が有ると判明する。
中程で一旦水が涸れ、巨岩のゴーロ帯となる 偶然見付かった小沼はまさに秘沼と言える お目当ての沼も樹林に囲まれ静寂そのものだった
藪漕ぎを再開すると前方に大きな凹地と開けた空が確認でき、突き進むと万計沼の2/3程の沼が視界に現れた。
先ほどの小沼で帰らず良かったと安堵し、ひっそり静寂に包まれた秘沼を眺めた。
この沼に直接出入りする沢はなく、周囲は外輪のように竹薮が密集している。
帰りは登ったルートを敬遠し、沼の淵を腰まで浸かりながら半周して南東に延びる沢形を下ることにした。
ところがこちらも背丈以上の竹薮で結局往復とも一時間近くのアルバイトを強いられた。
思いのほか複雑な地形にGPSが役立ったのは言うまでもない。
たまたま見つけた隣の小沼は儲けものだったがこれも誰かが付けたテープのお陰である。
見逃していたら沼は見付からず、リベンジしたかどうか疑問である。
<2010年の 漁川820m右股沢遡行 はこちら>