漁川本流〜漁岳 (遡行)   1318.0m(道央)  ■Home  地図
2003年8月  曇り時々晴れ 漁川本流コ−ス(沢)  登り5.0(km)  下り6.0(km)  総時間5.30 (小休憩含)
入渓点700→林道分岐830→山頂1010-1030→林道分岐1155→林道終点1205→入渓点1250

 630mから640m付近の核心部 F1の滝(左)と釜(右)水深はかなり深い。共に右岸を巻く F1は直登も可能

最近の予報は当てにならず今日も支笏湖が近づくと曇ってしまった。 入山届けを見ると平日のせいか自分だけでちょっと寂しい。 堰堤から入渓し30分もすると車の音が消えようやく静かな雰囲気になる。 川幅が狭まくなると同時に綺麗な滑床が水に洗われとても綺麗だ。 単独だと何時もながらついペースが上がってしまう。 一息入れようとポケットに手を忍ばせると地図を落としたことに気づく、 初めて使う短縮路を見落とさないか心配になった。 滑が終わって両岸高くなると渓谷の様相へと変わり、 小さな函を超えると5mの滝に大木が架って水しぶきが飛ぶF1になる。 以前は水流右を直登したが古いロープの下がる右岸を巻いた。 更に5分も歩くとエメラルドグリーンの釜が現れ右岸を低く巻く。 660m付近で小沢が正面から合流し本流は大きく右へカーブ、地図が無いと何となく心配になる。 幸い30分も歩くと短縮路の入り口に小石が積まれていた。 沢は急に狭くなり小滝が連続しだす。 大きな滝と言えば820m二股過ぎのF2くらいで固定ロープが垂れ、 1000m二股を左に選ぶ頃には水量はチョロチョロとなり空が開けて山頂近しを感じさせる。 やがて水は涸れ、笹の被った分岐を右に選んだ。 左の踏跡を辿れば山頂直下の古い青テープへ抜ける筈だが藪が濃そうだった。 笹のトンネルを潜り、稜線に出てハイマツの踏み跡を辿って山頂に当直する。 吹き上げる風が8月と思えないほど寒く、雲が押し寄せガスってきた。 羊蹄山や無意根山の眺望が良く、薄っすら樺戸連山と夕張岳も見えている。 下る途中ですれ違った方が「これを落としませんでしたか?」と地図とペンを渡される。 沢での落物が戻ってくると思わず、御礼を言って別れた。 更に後から登ってきた3人が天気に騙されたとぼやいている。 山頂の様子を聞いてきたので「大方こんな感じ」と答えると「ならここで引返す・・」と欲の無い人達だった。 いつもは晩秋に来るそうで、その時期の支笏湖は天気が安定するらしい。 初めての短縮路は10分で土場に至り確かに便利だ。 だが林道の終盤、ゲート付近から沢へ踏み跡を分け入ってみたら薮が酷いだけだった。

750m付近林道ショートカットへの入り口     875m付近F2の滝、右岸にロープあり     小さな漁神神社がある、後方は無意根


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