漁川〜漁岳  イザリダケ 1317m  (恵庭市)    ■Home
2015年6月28日 曇り後小雨 メンバー:二名
8:35林道560m→8:45入渓530m→9:35F1→11:10分岐1000m→(12:25-12:35)漁岳→14:15出渓740m→15:00林道

イザリはアイヌ語のイチャニ(さけますの産卵場所)が和名に転化したもので山名は漁川の源頭に位置することに依る。 登山道は無いが札幌から近く、沢登りや山スキーが楽しめるお馴染の山である。 去年9月の集中豪雨では土石流で国道の橋が流されるなど漁川の惨状も想像に難く無いがF1がどうなってるか気になる。


          

   

奥漁橋が架け替え工事で東屋に止められず右岸林道に入る。 林道は初め順調だったが600mまで届かず、550mの小沢(実際は大沢になっていたが)を使って本流に下ることにした。 ちょうど砂防の終わる辺りに出ると川幅が三倍に広がり、流木や転石で凄い荒れ様だ。 沢岸の斜面は随所に削り取られた跡が見られ、如何に凄まじい状況だったかが分かる。 やがて足元に薄茶の岩盤を見て「ああ滑床は何とか無事だったか」と内々喜びながら先へ、さてそろそろだ。          


                     






沢幅が狭まると小さな溜りと見掛けぬ小滝が近づき、これがF1と気が付いて目を疑う。 釜には岩屑が溜まり、滝の高さが以前の1/3になっていた。 深い釜に倒木の掛かったこの滝は少なくとも30年以上ずっと漁川のシンボル的な存在だった。 それが3年前に木の無い滝を見て呆気に取られたが今度はただの砂防になってしまうのだろうか・・涙          


                     






そして次の苔が綺麗なエメラルドグリーンの釜に至っては、その痕跡すらなくなって右岸の様子からこの辺だったかなと思うのが精々である。 暫くは大雨毎に土砂が流れ込むこの川に復活の望みは薄い。          


          

   

各右股はおろか左の小さな支流まで広々と様変わりし、分岐を間違った先行グループに代わって先を行く。 沢が平常に戻ってきたのは830mの二股過ぎからだが滝はデブリの後の様に泥で汚れている。 1000m前後の小滝は土が洗われて少し様子が変わり、新しく出た岩はボロボロである。          


          

   

1000mの分岐から小さな雪渓の残骸、そして霧雨の山頂を踏んだ。 近間で手頃な沢だったのに、帰りに楽しみなフキも根こそぎ流されてしまい残念である。 土場手前の荒れ様も凄まじく、林道もズタズタになっていた。          





<2010年の 漁川640右股〜1020m沼(遡行) はこちら>

<2010年の 漁川820m右股沢遡行 はこちら>









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