漁岳
(積雪期・ツボ) 1318.0m(道央)
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1996年4月 晴れ 漁川林道コ−ス
登り2:20(5.3km) 下り1:20(5.3km)
登山道のない山で夏は沢から、冬はスキーやツボで多くの人が登っている。
林道入口は漁橋から2-300m支笏湖寄りにあり、この日は出足が遅く既に十数台が停まっていた。
右に沢音を聞きながら林道を辿ると青空の下に真っ白な山頂が見え隠れして気が高ぶった。
後をずっと付いて来た単独者が「初めての山なのでご同行願えないか」と声を掛けてきた。
「こちらも初めての山ですが宜しくどうぞ」と言う訳で下山までご一緒する。
林道途中からトレースを辿って尾根に取り付くと樹林の中にテープが下がっていた。
疎林越しに見え隠れする山頂がどんどん大きくなり900mの尾根に出る。
視界が一気に開けて抜けるような青空の下にイチャンコッペ山・紋別岳・恵庭岳・支笏湖の眺望が実に素晴らしい。
そして眼下にはまだ白く結氷したオコタンペ湖が寒々しい。
同行者のペースでゆっくり登って1175mボコを左に巻く。
急斜面のトラバースでは同行者のスパイク長靴が威力を発揮して羨ましかった。
一旦コルへ下ると山頂まで150mの急な登りを残すのみである。
下から見上げるとまめ粒のように登ってる人やスキーで滑り降りる人など結構な賑わいである。
登り切った広い山頂には立派な標識が設置され遮るものの無い眺めは一級品だった。
南に羊蹄山がどっしり構え全くこの素晴らしい眺望が冬か沢だけに限定されるのが勿体無い。
ここから尾根伝いに小漁山へ行きたい思いを抑え下山する。
山頂直下の尻滑りは結構なスピードが付いて怖かった。