阿部山の東2kmに位置する札幌150峰の一座で地形図から三角点が亡失した山だ。
周辺に砕石場が点在してアプローチが悪く、ネックは車の駐車だが取り敢えず源八沢のゲートに行ってみる。
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祝日で砕石場も休みだろうと思ったらダンプが出入りして除雪車が忙しく動き回っていた。
肩身の狭い思いで身支度すると有難いことに一台分除雪して貰い、モービルコースになっている林道を辿る。
百松沢山の分岐にスキーの古いトレースを見掛け、次の分岐からいよいよ脛ラッセルになる。
小雪が舞って冴えない天気だ、早く片付けたい一心で歩を進めると寒々しい空の下に岩崖の山頂部が見えてきた。
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ぎりぎり林道を辿って少し開けた斜面に取り付くとコルに小さな雪庇が出来ていた。
尾根は木が密だがいよいよ雪面が波打つ560mでスキーをデポしてツボになる。
崩れる雪とズッポにほどほど難儀して現れたのは細長い岩陵のピークだった。
ピークには側面から木を掴んで身を乗り出すと裏側が崖で、立ち上がるのもままならぬ程の狭さである。
どう見てもここが一番高いがGPSの三角点は更に20m先を示し木を伝って山頂をピストンした。
意外にピリ辛でもう一座用意してきたがこれで満足し倉ノ湯に直行した。
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