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未開通の道道白老千歳線のゲートから4.5km歩き、更にポンベツ川支流を2.5kmほど遡った断崖に目指す滝がある。
当初は途中まで自転車を使う積りだったがメリットが無いと分かり、同行を募ることにした。
ゲートから悪路を1時間近く歩いて支流に入渓、ほてった体に冷たい水が気持ち良い。
すぐ小さな滑床に歓声、みんな今年の初沢でウキウキしている。
終盤は社台滝と同じ巨岩帯で右岸・左岸に人とも獣ともつかぬ踏み跡を辿る。
やがて沢のどん詰まりに滝が見えてきたがその大きさに驚く。
近づくと複雑な多段の滝で高さ100m以上の断崖に囲まれ結構な圧迫感である。
良く見ると岩壁の随所から水が出て不思議な光景だ、全体の様子が分からないので右岸の崩壊地から二段目に上がってみる。
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落石が厭らしいガレの途中から少しずつ滝の全景が見えてくる。
白老の沢でよく見掛ける脆い凝灰岩に幾筋もの白い糸を垂らし、
まるでパイプでも埋まっているかのようにあちこちの穴から水を噴き出している。
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崩壊地をトラバースして二段目を窺うと真っ青な水を湛えた釜が目に飛び込んできた。
天然ろ過された透き通った水の色にうっとりする。
釜の奥には大きな洞窟があって中から美味しい水がこんこんと湧き出ていた。
また滝の上部(写真右)から大量の水が噴き出し、ユニークな光景としか言いようがない。
雪解け水の頃はさながらナイアガラの様相とか・・興味の尽きない滝である。
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帰りがけ164標高点から5分ほどの沖野温泉を訊ねる。
踏み跡を進むと次第に硫黄の匂いが漂い、「ポンベツ川温泉沢」の名板が付いた砂防の先に小さな湯滝を見付ける。
上にこじんまりした湯船があり、濁ってしまったが人肌の湯が気持ち良い。
石狩白老滝は行き帰りの単調な歩きがかったるいが一見の価値ある滝に満足する。(右の写真は同行者提供)
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