石垣山  イシガキヤマ 525m (愛別町)    ■Home
2015年6月6日 薄曇り 中愛別コース 3名
9:00発電所→9:40分岐→9:50宿泊の洞窟→10:20石垣山→送電線下降→11:40分岐→12:10見張りの岩→12:30石垣山古戦場跡→13:35発電所

週末は大雪山のマイナーなピークとその序に簡単に登れそうな中愛別の石垣山を予定した。 ここは登山よりクライミングで聞く方が多く、そのせいでもなかろうが何故か地図に登山道が記されていない。 夏山ガイドに載っていることをすっかり忘れ、登山口まで行けば何とかなるだろうと出掛けてみた。



国道から見える石垣山は30分もあれば終わってしまいそうな山に思えた。 中愛別橋を渡るとキャンプ場と石垣山の案内標識があり、どん詰まりの発電所に車を止めて作業道を出発する。 随分と味気ない道だと思ったがすぐの分岐を右に入ると取水路の橋があり、 その先に「石垣山八十八箇所」の石柱が立つ九十九折の山道が延びていた。 新緑の中にしっとりした道が続き、足元の草花の中にクルマバソウ(写真)の小さな花が目を引いた。



やがて道の左側が岩壁になり、その基部を進むと道が二手に別れていた? おそらく頂上で合流するのだろうと直登したら一間程の洞窟が現れ、 板切れに間宮林蔵と松浦武四郎が泊まった・・云々と書かれている。 寝っ転がっても落ち着ける場所ではなかったが思わぬ足跡との出合いに感激する。 更にちぎれたトラロープが垂れる崖を攀じ登って稜線に出ると一帯は鬱陶しい笹藪になっていた。 遅まきながらこの山に一般的な山頂も登山道も無いことを知ったが藪中に三角点を見つけたのがせめてもの救いで近くの木にテープを結ぶ。 さてザイルも無く何処から下ろうか?確信は無いが尾根を北に進めば登山路に出そうな気がする。 藪はそれ程でもないが下を窺う度に断崖に拒まれ、いっそピークに戻って送電線下を降りてみることにした。 (そのまま尾根を突き進めば良かったが後の祭り・・) 刈り分けのワラビにシメシメと思ったのも束の間ですぐ藪に覆われ、岩崖の急斜面を下って登山路に戻ってほっとする。




このまま下山するのも何なので今度は二手の分岐から道を直進してみることにした。 柱状節理に取り付くクライマーを横目に展望台のような「見張り岩」に到着する。 その先から路がどんどん下り始め、林道との出合いにアイヌ古戦場の碑が建っていた。 ここが登山道の末端みたいだが周回もできずバックするしかないのがちょっと残念である。 いろいろ歴史がありそうで興味深そうな山だ、お地蔵さんと特異な岩塔を見ながらテクテク登り返した。




再び石碑のある「見張り岩」に到着、ここが実質的な山頂で眼下に石狩川と中愛別の町が見下ろせた。 岩のすぐ下にはクライミングの終了点が付いていたが隣の岩塔から覗く限りペロンとして相当難しそうである。


          


戻る途中の岩塔から眺める石狩川と長閑な田園風景、正面に中愛別山、右奥に上川の突角山と摺鉢山が見える。 柱状節理と巨岩が積み重なるこの山はまさに石垣という山名に相応しく、思いがけずエキサイティングな山を楽しむことが出来ました。          













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