沖里河山〜イルムケップ山 802m・864m 山スキー(赤平市・芦別市)   地図はこちら  ■Home
2011年2月上旬 晴れ時々曇り メンバー7名
7:15イルムケップスカイライン→9:15沖里河山→(11:00-11:05)イルムケップ山→13:50イルムケップス カイライン

イルムケップ山は音江連山の中で一番高くかつ赤平市の最高峰であるが800m程の至って地味な山である。 以前夏道から辿ろうとして無名山から先の笹藪で断念したがすぐに食指も動かず未踏のままになっていた。 赤平側の登山道から容易に登れるようだが今回は冬の展望を期待しつつ尾根に拘ってのリベンジである。

 あまりに斜度がなく下る楽しみのなかったスキー場  夏は5分の沖里河山に2時間掛かる、向かい音江山   無名山に向う、広い尾根にはモービルの跡があった。
冬のイルムケップ山まで何時間掛かるだろう?早目の出発が良さそうだ。 未明に家を出て深川に着くと漸く空が明るくなり降雪が止んだ。 夏場はイルムケップスカイラインを車で登り5分も歩くと沖里河山の山頂だが 旧深川スキー場をちんたらラッセルしてちょうど2時間を要した。 駐車場には「民話から歴史が」と題する看板が置かれている。 その中に沖里河山(アイヌ語でオトゥイェボク そびえ立つ山より細流のある郷)の三角点が松浦武四郎等によって設置されたこと、 ならびにイルムケップ山(アイヌ語でエン・ルム・ケップ 尖った頭を削った神の台座)のことなどが書かれていた。 何でもその後、上川・留萌地方の測量の基礎を為した重要な山だったらしい。 山頂からの展望は良く音江山をはじめイルムケップ山も遠くに見渡せる。 まずは無名山に向ってコルに下ると左の支尾根の先にスキーに良さそうな開けた斜面が見えた。 ここを帰りに寄ってみると短いながら疎林でまずまずの雪だった。 さて青空の広がる尾根歩きは楽しくポコを巻いてどんどん進んでゆく。 広くなだらかな尾根上にはモービルの跡もあり歩き易く順調である。 ところがイルムケップ山へ最後の登りになって黒い雲に覆われ雪が舞い出した。 結局のっぺりした山頂に着いても展望がなくまた来いよと言うことだろう。 再びテクテク尾根を戻って無名山804mに寄るとまた少し天気が良くなった。 雪に埋もれた標識は「無」の字がやけに目立ってお墓のようである。 雪の積もったゲレンデはあまりに緩過ぎてトレースを滑るのが精一杯だった。 思ったより早く下山し麓の温泉へ、凡そ温泉らしからぬ泉質だが何故か繁盛していた。

登ったという実感の湧かないイルムケップ山の山頂   無名山とは可哀想な名だ、深川の町を見守っている  それに較べイルムケップスカイラインとは大胆過ぎる


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