2010年9月上旬 曇り メンバー6名
7:05・80m取水施設→9:55・450m三俣→(11:25-11:30)二股山→12:05・450m三俣→14:20取水施設
長万部の二股山に流れる犬の巣川が面白いとKo玉さんに薦められる。
氏は北海道500m以上の全山踏破が目的で二股山を登りその時にたまたまこの面白い沢を見付けたと言う。
小さいながら滑や滝、ゴルジュがあってそこそこ楽しめるとのことである。
どうせなら山頂も踏んでみたいとネットで検索すると超マイナーな山にも拘らず2-3件ヒットするのに驚いた。
これらは全て氏の山行が起源になったものと思われるが何れも「沢は面白いが竹藪が濃い」との有難くないおまけ付きである。
ここを登った方の話では「最後の詰めを誤って要らぬ藪漕ぎをさせられた」とのことでどんな沢か楽しみである。
南西から見る二股山全容、犬の巣川は裏側になる 入渓して程なくゴルジュ地形が待ち構える 登れる小滝や滑が続いて楽しい沢である
若干の飲み疲れと寝不足のまま5時半に落部のB別荘を出発する。
長万部の町から5分も走ると犬の巣川で右岸林道に入ってすぐ取水施設に車を止めた。
川岸を蕗と草が覆う犬の巣川はおよそ遡行したいとは思えぬ小さな流れだった。
入渓して早々に赤い模様の入った滑が興味をそそる。
段差のような小滝と小さな滑が断続的に出てくるだけだが30分もするとゴルジュの様相となりワクワクする。
3-5mの滝はどれも容易に直登でき、c250にある釜持ち5mの樋滝を突っ張りで登る。
更に1時間ほどの間に樋ありゴルジュありと期待に違わぬ面白さに時を忘れる。
c310の二股にこの沢で一番大きな滝が合流する。
左股はこじんまりした羽衣風10mの斜滝で水が涼しげに岩肌を伝い、本流右股の5mはホールドがやや細かく水流脇を直登した。
すぐ上に微妙な5mの滝が続き左右好き好きに直登、次の5mゴルジュの滝は右岸の突き出た岩を巻いた。
更にc370で4+2mの2段があり上が僅かに外傾し笹を掴んで登る。
滝の大半は直登できてしまい、もしこの沢が近くだったら毎年のように出掛けたくなるだろう。
そして入渓から5時間経過しc450三俣で遡行の楽しみが終り、後は二股山の登りを残すだけになる。
ミスった分岐はここだなと確信したがあまりに明瞭で不思議なほどである?
自信を持って進んだ中股は20mの急な滑で程なく笹が被りc500の二股で遂に水が切れた。
この二股の詰めを随分迷ったあげく右の沢形を選ぶといよいよ急な笹薮に突入となる。
先頭を替わりながら山頂ドンピシャを狙ったものの少し北に外れたような気がする。
GPSで確認すると何と逆にコルより南に出ていたのには驚いた。
人の失敗を聞きながら全く同じ失敗を繰り返した訳である。
ここからピークまでネマガリの太いこと!一番若いメンバーを先頭に30分のアルバイトだった。
三角点は埋まって見付からず藪と鈍曇で展望は無かったが妙な満足感で一杯である。
下降はどんどん竹藪を分けると程なく沢形が現れホットする。
ミスったc450三俣にはしっかり右股から出て大笑いだったがここの詰めで正解を得るのは極めて難しい。
登った滝も下降では2度ザイルを出した。
次回行くなら山頂は遠慮しc310二股の滝で十分と言うのが本音である。
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c310でこの沢一番大きな二股の滝と出合う、左は羽衣風10m 本流右股5mの滝を登る c250・釜持ち5mの樋滝、登り突っ張り、下りザイルを使う