稲倉石山 イナクライシヤマ 789m (余市町・古平町) つぼ ■Home |
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以前、余市天狗に登ったとき林道の向こうに垣間見えるこの山が気になっていた。
余市ダム手前より東尾根に取り付きぐるっと余市天狗まで周回してみようと思う。
出発する林道は私有地で立ち入り禁止だったが誰もいないのでとぼとぼ歩いて尾根に取り付いた。
だが周囲は既に藪だらけ、数十m上がると少し雪が出てきたが半月以上は時期を誤った感じである。
雪を繋いで登ると漸く尾根を歩ける状態になり、しかも締まって埋まらずほっとする。
尾根の両側に青い水をたたえた余市ダムと用水池が木の間越しに望まれた。
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単調な尾根だが小さなポコがやたら多い、だが巻くにも雪が無いので尾根上を忠実に行く。
二木町との境界に出ると下の鉱山で使われた物だろうか送電線の碍子が転がっていた。
次第に尾根は広く、雪もびっしり付いて快適になってくる。
時々、右の谷越しに頭の禿げたピークが気になるが山頂ではなく・739ピークだった。
ポコを直登して八内岳からの主稜線と合流、とても広く快適な尾根である。
・708はラクダのこぶの様なポコが並ぶ、これを超えるといよいよ山頂が目前だ。
一気に行きたいところだが足が重い、振り返ると後ろに羊蹄山、ニセコ連山、
やがて右に余市の街並み、塩谷丸山、赤岩山が見え出し展望を期待させた。
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平坦な山頂に到着、立木が少なく展望は意外に良い。
それと思われる場所にピンクテープを結んで写真に収める。
山頂から北に延びる稜線には黒く禿げた三等△野束沢山、余市天狗岳、湯内岳と続き、その右に小さなシリパ山と日本海が望まれた。
まだ余別岳と積丹岳の白さが際立つ、珊内岳までは何とか見えるがあとは望遠鏡が必要だ。
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山頂から南方の眺め、八内岳は手前の888ピークと882ピークの間に頭だけ出ている。
その右奥に目国内岳〜雷電山、左に羊蹄山と余市岳が望まれた。
今日は薄っすら雲が広がっているが、
くっきり晴れ渡った日はさぞ見応えある展望が広がってると思われる。
このあと余市天狗に向かう積りだったが、
お試しで履いたkiさんのプラブーツが合わず往路を戻ることにする。
ポコの登り返しはさほど気にならず淡々と下ることができた。
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