百松沢山(北峰・南峰)〜宮城沢ルート (山スキー・再訪) 1038・1043m ■Home |
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汗ばむころ漸く先行者に追い付く、クラシカルな出で立ちの年配の方だった。 ラッセルは靴が沈む程度だがじわじわ足にくる重雪で、林道途中で一休みしているとすたこら抜いて行った。 尾根の取り付きで二度目の休憩を取ると再び後から追い付いてきたので 「少し休みませんか?」と声を掛けたが「こっちはマイペースよ」と言わんばかりに寡黙に登って行かれた。 「タフな感じだがちょと可愛げが無いな・・」と島倉さん、こちらも気にせず歩くことにした。 曇り予報だったが時折青空も望まれ、すこぶる暖かな登山日和となる。 女性はペースが遅くすぐ追いつくが我々が休む度に追い抜いて行くを繰り返した。 結局彼女一人で半分近くをラッセルし、かつ北峰までノンストップだったのは驚きである。 北さんが「百松沢山は夏道が無く諦めていた山だった」と満足気に初ピークを踏んだ。 |
南峰までと思ったがガスっているで下山することにした。 気の早い北さんは既にシールを外しかけていたが、 ふと女性が南峰に向かい始めたのを見て気が変わり、すぐ後を追った。 20分後に立った山頂からは不思議とガスが取れ、神威岳〜烏帽子岳が間近に望まれ、薄っすら定天も光っている。 北峰より数m高い二つ目の初ピークに喜ぶ北さん、そして女性が登ってきて初めてラッセルありがとうと笑みを浮かべた。 こちらこそ引っ張られて登ったようなもの、南峰で別れ先に下山した。 北さんが「あの人もプラブーツだったがどんな滑りか見たかった」と言うが この重い雪で上手なスキーを見せつけられたらかなわない、 それにしてもたいしたおばさんが居たものである。 |