百松沢山〜南峰〜烏帽子岳 1037m・1043m・1109m 山スキー (札幌市)  地図はこちら  ■Home
2013年2月23日 晴れ時々曇り 宮城の沢ルート メンバー5名
6:15平和霊園→9:40百松沢山→10:20南峰→11:35烏帽子岳→13:00百松沢山→14:10平和霊園

このややクラシカルなルート、会の記録を見ると昔はよく一泊で出掛けているが、 今は行動範囲が広がり登山嗜好も多岐に渡ってるせいかあまり出掛ける人はいないようである。 冬の烏帽子岳は未踏で2007年、2011年と日帰りで計画するも時間切れで敗退、 去年はルートを変えコビキ沢からやってみたがまた敗退だった。 何故か冬の烏帽子岳に縁がなくちょっと口惜しい思いをしていたが、 予定した山行が潰れたお代わりとして急遽リベンジしてみることにした。  

                    

  

過日の大雪を思うとまたドラッセルで敗退が頭をよぎり、 時間切れを心配して6時に待ち合わせた。 まだ少し薄暗い中、宮城の沢林道を出発するとラッセルが大したことなくて幸いだ! 時間と共に青空が広がり、予想外の天気に気を良くしながら約3時間半で百松沢山に到着、 すこぶる順調な出だしである。

         
                    

  

自宅の窓から良く見える百松沢山の山容が好きで今回で11回目の山頂だった。 今日の展望はことさら素晴らしく手稲山を始め近隣の山々の他、遠く夕張方面の山並まで望まれた。 眼下には札幌市街が一望され、それぞれが自分の家はあの辺だとか言って目を凝らしている。 ここにテントを張って札幌の夜景を眺めながら一杯やりたいとかねがね思ってるがなかなか実現しない。




         
                    

  

百松沢山から雪庇の続く稜線の先に南峰とその右奥に目指す烏帽子岳が望まれる。 南峰を迂回して先に烏帽子岳に直行する予定である。 烏帽子岳へは南峰支尾根の鞍部を通った方が近そうに見えるが、 前回それで遠回りしてるので稜線を忠実に進むことにした。 ところが基部から青空に映える南峰を望むとつい「先に寄っちゃいますか」と言うことで直下の急斜面を登った。




         
                    

  

なんだか今日はついてるようで、行くとこ行くとこ雲が取れて展望に恵まれる。 南峰は時間がなければパスする積りだったが先に来て良かった。 メンバー4人が初ピークを踏み、展望台のような風景に歓声を上げる。 神威岳と烏帽子岳がぐっと迫力を増してなかなか良い眺めである。 小樽から岩見沢に向って厚い雪雲が流れているが札幌の上は暫く青空が続きそうで一安心だ。 さて南峰から木の無い開けた斜面を下降すると再び狭い尾根にポコが並ぶ、 ここは貂の沼沢と百松沢に挟まれた釣り尾根のような地形で源頭から吹き上がる風が寒かった。




         
                    

  

いよいよ烏帽子岳が迫ってきた! この東西に長い頂陵は方向にによって驚くほど立って見えることがある。 以前、夕暮れの274号線から茜色に染まる札幌の山並の中に 「あの山は何だっけ?」と思わせる尖がりがあり、それが烏帽子岳と分かるまで苦労したことがあった。 さて登頂ルートを思案しながら神威岳との釣り尾根まで登る。 ここから北斜面を巻いて西側の緩い尾根を登ることも考えたが、 雪の状態が良いのでこのまま直登することにした。 ルート的には夏道と一緒で、 登るに従い斜度が増し、上部は厭らしい急斜面に短いキックターンを繰り返す。 ずり落ちて苦戦するメンバーもいたが潅木を掴まるなどして何とか核心を抜ける。 岩場をスキーのまま越えると漸く斜度が緩んでほっとし、 振り返ると見慣れぬ姿の百松沢山と南峰が重なっていた。




         
                    

  

夏は背丈以上の笹が覆う頂稜も今は平坦な雪面が広がっているだけだが相変わらず山頂まで長く感じる。 それと思しき場所まで来たが標識は雪に埋もれ見つからなかった。 出発から5時間ちょっと、まだお昼前だと思うと気持ちに余裕が持て、 4度目の正直と言うこともあって喜びもひとしおだが、終わってしまったという変な寂しさが残る。 空は青いものの小雪が舞って遠望はなく、長居は無用とシール付けたまま北斜面をトラバースし神威岳とのコルに戻った。




         
                    

  

今年は雪が多く快適なスキーを楽しめそうである。 百松沢山の山頂でシールを外し急斜面に飛び込むと、 びっしり雪に覆われ豪快な滑りが堪能できた。 しかも雪がふかふかで言う事なし! そのまま快適に沢を滑り抜けc480mの林道出合いまであっと言う間、 百松沢山にしては数年に一度あるかないかくらいスキーが楽しめた。 途中、泊まり装備を担いで登ってくる学生等や安部山からの一行など それなりに賑わいを見せている。 充実感でいっぱい!良い汗を掻いた一日だった。




         
























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